カテゴリ:太陽を抱く月( 3 )

【太陽を抱く月/二次小説】8年分の夜-3-


服をたたみ終わると、フォンはキッと我妻を見据えた。

どうだ!ちゃんと畳んだぞ!これで文句はあるまい!
そう言わんばかりに、ずいとヨヌに迫った。
じっと自分を見つめるヨヌの瞳が、汚れを思わせぬ程キラキラ輝いている。

お前は,余の腕の中でどう変わってゆくのだ?

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ドサッとヨヌを押し倒すと,王は覆い被さった。
もう誰にも邪魔はさせない、止めるものか。
唇を近づけて, 近づけて もうすぐ触れそうだ。
見つめ合う瞳

「ヨヌ、愛している」

そう囁くと、ふっと彼女の目が微笑んだ

「殿下。私もです、私の心は全て,あなたの物」

そう言うと、二人は唇を重ねた。
触れ合う度 深くなる口づけ 上がっていく体温
二人の陰が重なると、ヒョンソンは涙を拭いながら,ウンウンと微笑んだ。

ヨヌの真っ白な初雪の様に白い肌は、彼を理性を奪い
彼が触れていく場所場所が,彼女に甘い余韻を残していく
先ほどまで急いていた心は、ヨヌの表情を見やると深い慈愛に変わり、
ゆっくり、隅々まで,彼は優しく唇を落としていった。

重なった陰がゆらり ゆらりと動く度、
ウンはじっと、無表情のまま、その陰を見つめ
彼の、誰にも言うことの無かった初恋は、自分の使える尊い王により叶えられた、
そう、彼は思う事にした。

互いに生まれたての姿で抱き合い、
何度も唇を重ねては、何度も見つめ合い、微笑み合った。
愛し合うと言う事は,なんと素晴らしい事なんだろうか
フォンは,燃え盛る男の性よりも、ヨヌに自分の想いをただ,全て伝えたい
そう思っていた。

「あっ.....」

「痛いか.....?」」

ヨヌは一瞬辛そうな顔をしたが、
フォンの言葉で目を開けると,しっかりと彼を見て微笑んだ。

「いいえ...殿下を受け止めるなら,この痛みさえも愛しいです...」

「ヨヌ....」

彼の高い,高い山は天を突き抜けると
しっとりと、彼女が煙雨を降らせ,やがてそれは雨粒に変わった。
山に染み込む様に雨が濡らしていく 心地よい感触

「はっ....はぁっ.....はっ........」

フォンは,生まれて初めて女の中に身を埋め、快感に悶えた。
なんと甘美な感覚なのだろうか。
青かった彼の身体は、何度も,何度も彼女の中へ吸い寄せられた。
しっとりとした肌,そっと閉じられた瞳、微かに聞こえる甘い声

「ぁっ....はぁっ....はぁっ.......」

「ヨヌ....ヨヌ.....」

切な気な男の喘ぎ声が聞こえる度、
外に待機している女官も、尚膳も、照れて赤くなり、フォンの男としての魅力に
ドキドキと鼓動を早めた。

「なんだか....殿下って、すごく色っぽくない?」

「本当。こんな声をお出しになるなんて...」

..............................

「殿下...はぁ、殿下.....は、ぁあ...はぁ..あぁ...!」

「はぁ.....っ あぁ!.....は、ぁ.....うぅっ」

ヨヌの上で,フォンはぎゅっと目をつぶり、声にならない声で叫んだ。
その瞬間、彼の守り抜いた純情は、ヨヌにより解き放たれ、
煙雨に濡れた彼女は、白く降り注ぐフォンの愛に包まれた。

.........................

「...........つらく....ないか」

フォンは、ヨヌを腕に抱きながらそう聞いた。

「いいえ....幸せでございます......」

その声に、フォンは嬉しそうに微笑み、
ぎゅっと力強く,ヨヌの事を抱きしめた。
もう手放すものか、もう泣かせるものか、

「もう二度と....余以外の男を見えない様にしてやる」

「はい.....」

ヨヌのまっすぐな視線と微笑みに、フォンは顔をくしゃくしゃにしながら笑い、
二人はまた,そっと唇を重ねたのだった。

おわり

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(屋根部屋のプリンス二次小説 更新中!)

短いけど、8年も待ってもどかしい日を過ごしたフォンを幸せにしたくて
書いてみた3話でした〜、ありがとうございました(^^)
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by beckanbecka | 2014-10-03 22:43 | 太陽を抱く月

【太陽を抱く月/二次小説】8年分の夜-2-


まん丸の目で、じっと余を見つめるそなた

まだ、合房の意味を解してないのではないか?
その.......余の純情を守った8年間の...苦労がだな
今夜そなたに全て...

自分の焦りと相反する様に落ち着いた様子のヨヌに、
フォンはより一層落ち着きを失っていた。

「どう なさいました」

えぇい!

ドサッとフォンは、ヨヌを紅の生地に鳳凰が舞う布団に押し倒すと、
自分がヨヌの上に覆い被さり、じっと顔を見つめた。
さすがのヨヌも、いきなりの事に驚いた表情をしている

「殿下」

もう限界だ。.......ヨヌ.....

「た....高くそびえる山ほど、すぐに低くはならないもの
そなたの身体が辛くても、余を恨むではないぞ.....! 」

血気盛んな男が長く我慢をしてきたのだ。
愛しい女を押し倒した彼の体が熱く火照り、既に身体の一部は
聳える山の如く、天へと聳り立っていた。

その「男」を山に見立て、
フォンはヨヌには何の事か分からぬであろう、と踏んでいたが

「深く掘られた渓谷程、多くの水が流れるもの。
その水に酔わないでくださいませ」

唖然としたのはフォンの方だった。
彼女は彼の言っている意味も理解し、その上女人もまた、
同様に待ち焦がれるあまりに、求めているのだと返答したのだった

「よ....ヨヌ....」

その時になってやっと、ヨヌは視線を伏せ、
恥ずかしそうに俯きながら頬を紅色に染めた。
なんと.....愛らしいのだ......

フォンはヨヌの唇を塞ぐと、柔らかさを噛み締めた。
そして、少しずつ、少しずつ彼女の唇を食む様に求め始め、
それが激しく、深くなるのに時間はかからなかった。

婚礼の儀のための服を、焦りの色をにじませながらフォンは脱がせていった。
一対何枚布を脱がせばいいのだ!???
脱がしても、脱がしても服は無くならなかった。

「殿下、お待ちくださいませ。
ゆっくりなさらないと、服が破けてしまいます」

「かまうものか。」

さすがのヨヌも、男の力強さには叶わない。
フォンの腕を握っても、あせあせと脱がすその手を止める事は出来ない。
脱がしてはポイ、ポイ、と布団の周りに散らかされていく。

「やだ、殿下ったら.....すごいわね」

「まったく、殿下は一体何をしていらっしゃるのか.....」

部屋から浮き出る影を見ながら、女官達が頭を抑える中、

「よいではないか。殿下....立派な男におなりになられて....」

一人満面の笑みを浮かべながらも、泣いているのは尚膳だけであった。

「ヨヌ...ヨヌ...」

また一枚服を脱がせ、フォンはごくりと喉を鳴らした。
ついに、薄手の単衣だけのヨヌが目に入ったのだった。
透けそうな生地からは、彼女の肌が見える。

「よ.......」

フォンはたまらず、唇を奪おうと覆い被さった

「いけません、殿下」

その瞬間、ヨヌの手に遮られ、
思い切り手のひらにフォンは口づけをした。

「何をするのだ!そなた、余に抱かれるのがいやなのか?」

「そんな訳はございません。ただ」

「嘘だ。先ほどは余をその気にさせる言葉を口にしておきながら。
 はん、そなた、余の山の高さに恐れをなしたのであろう?」

ブーッと尚膳の吹き出す声が外から聞こえ、
フォンは思い切り枕を扉の方へと投げ飛ばした

ガッ

「ヒッ!」

「ただ何だ!」

「衣服の乱れは、心の乱れと申します。
 たとえ、夫婦の情を交わすために脱ぎ去った服と言えど、
 常日頃の様に畳んでおかなければいけません」

フォンは、信じられないとばかりにヨヌを見た。
若く、長年結ばれなかった2人がこんな格好でいるというのに、
そなたは、何故そう冷静でいられる!?

余は....もう.....爆発でもしないか自分で自分が心配だというのに!

「殿下 私の心も身体も、全て殿下のものでございます。
 逃げるなどいたしませんから、衣服を整えてくださいませ」

余は.....そなたの言う事には逆らえんのか....
多くのものが恐れ、敬う余を、その静かな口調で猫の様に従順にしてしまう。
フォンはじっとヨヌに攻め入るが如く、間近で見つめていたが、
軈て諦めて身を起こすと、ブチブチと口を動かしながら服を畳み始めた。

「まったく....余を一体誰だと....ふん...!」

フフフ、と笑っている尚膳の陰を目にすると、
フォンはもう一度身近にあった枕を壁へと投げつけた。


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by beckanbecka | 2014-10-02 16:17 | 太陽を抱く月

【太陽を抱く月/二次小説】8年分の夜-1-

*この小説はドラマ「太陽を抱く月」がベースです。

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やっと、やっとだ。

ついに そなたが余の物になるのだ。
どのくらい待ちわびただろうか?8年、いや、もっとだ
そなたに初めて出会った瞬間から、ずっと 

この日を待つ事で、余はこの世界を生き抜いてきた
そなたが、余を生かしてくれたのだ。

「殿下、世子嬪媽媽のご用意が整いました」

「わかった」

フォンは部屋を出て、廊下を進んでいく。
そして、婚礼儀式の場所へ着くと、相対して立つヨヌをしっかりと見つめた。
なんと  美しいのだろうか。

ヨヌの美しさも、目の輝きも 眩しい程だ。
8年前のそなたと、一つとして変わりはしない。
ただ違うとすれば、余を見つめるその瞳に8年前よりも深い  愛を感じる事だ

「おめでとうございます 殿下。わたくしは....ヒック、こんな晴れの日を迎える事が
 ...ヒック...できるなんズズッ...まるで...夢のよ」

「えぇい!五月蝿い!めでたい日だというのにジメジメジメジメと泣きおって!」

フォンは、尚膳内官に雷を落とした。
いつもの光景ではあるけれど、女官達も笑いを堪えている。
こんな風に明るく、軽口を叩く殿下は一国の主であるのに、まるで子供のようだ。

「そなたらも笑うでない!」

............................

婚礼の儀がやっと終わったと思ったら....

「殿下、お酒をおつぎいたします。」

「媽媽、どうぞお飲みくださいませ」

終わったと思ったら!!!!

「もうよい!!後は余がやるから、そなたらは下がれ」

「し、しかし入胎の時まで私どもがお世話を.....」

突然のフォンの雷に、年配の女官はたじろいだ。
あんなに合房を前王妃様とは拒んでいらっしゃった殿下なのに...
しかし、そんな殿下のお心も分かる気がする。

ちらり、と王妃様へ目をやると、じっと下を向き恥じらいの表情を浮かべ
それがまるで、淡い色で咲く蓮の花の様に純粋で、美しいのだ。
なんと美しい....いいえ、お顔だけでなく、我々へ接してくれるそのお心も。
殿下が心底惚れ、8年もお待ちになり、全てを投げ打ち手に入れただけの事はございます。

「はよう!はよう、皆出て行かぬか!」

「承知いたしました、殿下。それでは合房に備え、そのお召し物を」

女官は手を王へと伸ばすと、慌てて彼は両手を胸元に当てた

「無礼者!王妃もまだ触れておらぬ身体に、触れるでない!」

まったく、困った王様だこと。
女官は微笑むと、そっと頭を下げ、部屋を出ると扉を閉めた。

「......殿下、これは決まっている儀式なのに、言い過ぎではないですか?」

「これで、やっと2人っきりだ」

「殿下」

ヨヌは、おかしそうに微笑んだ。
一国の王である彼が、いつにも増して見せる子供の様な態度がおかしくて
まったく、8年前と何も変わらずにいてくれる彼が、嬉しくて

「2人になりたいと思っているのは余だけか?」

「いいえ。私も....殿下と同じお心です」

しっかりとヨヌが王を見つめると、彼はため息をついた。
月の光りよりも眩しく、美しい彼女が愛しくて
.........................

..........えぇい!もう我慢ならん。

王は酒膳の設けられた台を押しやると、酒瓶も下へと押しやった。
そして、ヨヌにそっと、その大きな手を差し出した。
じっと王の事を見つめるヨヌだったが、やっと怖ず怖ずとその手を握った。

グッ

すぐにヨヌは王に手を引かれ、王の顔は今にもくっつきそうな程近くなった。

ドキン ドキン 胸が高鳴る。
何度も殿下に見つめられ、不意に唇を奪われ、ドキドキと鼓動を乱したけど
今感じている、この感じは何だろ...初めてだわ.....。

ヨヌは、遅すぎる春の訪れに、ぽかぽかと体温が上がるのを感じた。
そして、自分をじっと見つめる王の瞳と、その唇が、
いくら見つめても飽きない程に、魅力的だと知った


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by beckanbecka | 2014-10-02 01:00 | 太陽を抱く月


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