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あなたを知らない-90-


「ただいま〜」

家に帰ると、良い匂いが家の中からした

「ん?」

この匂い,和食の匂い...
何だろう,すっごくお腹減る匂い!
バタバタと彼女は部屋に入ると、背の高い後ろ姿が黙々と台所に向かっていた

「ユチョン」

「あ、おかえり。いつも通り帰ってきたな」

にっこりと微笑む姿は,いつも通りだ。

「会いたかったぁ!」

そう言い切る前に、彼に手を引かれ腕の中へと抱き寄せられた。
いつもの感触,いつもの匂い、いつもの暖かさ...
これが感じられるのも,後少しなの?

「わ.....私も」

「そうだ、......これっ」

嬉しそうにユチョンが言うと,彼女は顔を上げた。
目を輝かせながら私の目の前に取り出したのは....

「あ!!!」

「お土産。」

「あ、あ、本当に?」

「遅くなってごめんな」

そっと両手の中にポトンと落ちてくる。
彼女はじっとその贈り物を見つめた。
同時に,これの為に数日間ギクシャクした(というか自分が一方的に)事を後悔した


「ごめんね。手に入れるの大変だったでしょ?」

ギクッ

「あ、あ〜〜〜〜う、うん。まあ....でも大丈夫だったよ」

ジョリ子ママに頼んだ事は絶対に知られてはいけない。
ユチョンは同様を隠そうと、テーブルのグラスに手を伸ばした。
水を飲むふりをして、怪しまれない様にしなければ

「オカマバーのママさんに頼んだんでしょ?」

「ブーーっ!!!」

努力も虚しく,彼女にはバレていた。

「な、な、なんで、いや、どうしてそう思う....」

「ヌナがそう教えてくれたの」

(ヒョン〜〜〜!余計な事を〜〜!)

「は、はは。その、彼は男でね、その,何でもないんだよ
 日本で頼める人がその人しかいなくて,その、届けてもらったんだ」

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「わっわっ...ど、どうしたの、ユチョン.....
そんなに腕掴まなくっても良いよ....い、いたい」

「本当だよ、何にもなかったから。女性じゃないからね」

「???」

詰め寄るユチョンの顔はひと際険しく,彼女は気迫に押された

「???ん」

彼女はふと気づいた
首筋にけが........いや......

「キスマーク!?」

彼女は目を見開いてそう言うと、彼は慌ててそれを手で隠した

「ちがっ....ちがうんだ!」

「何が違うんだなの!?さっきからなんだろうと思ったけど、
 まさか、ユチョナ....ウッ、私に黙って日本で他の女の子に....やっぱり会って..ウッ」

「ちが、ちが....聞いてくれ!違うんだ」

彼女は彼の手から逃れ,後ずさる

「ユチョンの.......バカぁ!!!」

バキっ

「うっ!!!」

思いっきり彼女から臑を蹴られ、ユチョンはうずくまる。

「あぁぁぁ〜〜〜〜〜ん!!!!」

バタン!

................................................................

「ではお昼のあなた,本日のゲストはパクユチョンさんでした。
 最後にユチョンさん,テレビの視聴者の肩へ一言お願いします」

「ジェジュンヒョン,見てくれてると良いな,ははは」

「やっぱりグループメンバー思いでいらっしゃるんですね。
 ではまた明日,このチャンネルでお会いしましょう」

その頃

「くくっくっ」

「ジェジュンさん、メンバーに愛されてるね。
 でも、変な挨拶だな」

食堂で,一時の休息を彼らは取っていた

「くっくっく.....多分あいつは、腑煮えくり返ってると思うよ」

「????同じグループメンバーなのに???」

「あっはっはっは(笑)」

次の休暇はまだまだ先
お前の手が届かないから,出来るんだよーだ♡

やっぱり、一枚どころか何枚も上手なジェジュンであった

「ヌナ〜(泣)。聞いてたオカマのママ以外にも問題勃発だよ〜(泣)」

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いつも不定期更新なのにコメント,ランキングのクリックありがとうございます☆
最近、本当に忙しくしており、なかなかアップできないのをお許しください。


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by beckanbecka | 2015-08-03 16:54 | 妄想小説

あなたを知らない-89-


「くっくっく...そりゃユチョン、
 とんでもない女と逢い引きする予定だな。」

おかしそうにジェジュンさんは笑い出した。
もしかして、その日本人に心当たりでもあるのだろうか。
ガバッと顔を上げると、彼女はジェジュンに詰め寄った

「知ってるの!?その女の人のこと,知ってるの!?」

「わわ、ちょっと。エギヤちゃん落ち着いて」

どう、どう、と宥めると,彼女はこくんと頷いた。

「知ってる。」

「どんな人?綺麗な人?大人っぽい人?ユチョナが好きなタイプの人?」

矢継ぎ早に質問が飛んでくる。
よほど彼女は心配をしているのであろう。
本来ならおちょくってしまう所だけど,せっかく会えたんだから
それに大事な弟分からのSOSだ、ここは一肌脱いであげようっと。

「それがね、ごにょごにょ.....」

「え?!そうなの?」

「そう。多分ユチョナはごにょごにょごにょ...」

耳元でジェジュンが囁くと、彼女の表情は驚きに変わって行った。
浮気だと信じて疑わなかった謎の女性が、全く勘違いだったなんて。

「じゃ、じゃあ私が買ってきてって拗ねたから....?」

「そ♡エギヤちゃんがそう仕向けたようなもんだよ」

彼女は急に後悔を覚え,ガックリと項垂れた
彼は必死に私の願いを叶えようとしてくれていたのに、
それを勝手に勘違いして、拗ねて怒って....最低

「まぁま,そんなに落ち込まないで。
 きっとほっぺにでっかいキスマークつけられてゆるキャラお土産もって帰ってくるって」

「いや〜〜〜〜(泣)!!!!」

「あっはっはー♡」

あっという間に時間はすぎ、
この後ジェジュンさんは自分のお店や,知人そしてジュンちゃんにも会うとの事だった。
そうだよね,せっかくの休暇なんだから大事に使わなくちゃだよね。

「貴重なお休みなのに,会いにきてくれてありがとうジェジュンさん」

「もう、ヌナって呼べってばぁ!」

「だって、ヌナって感じじゃないんだもん,単髪だし....黒髪だし...」

「んー?」

すっとジェジュンが顔を近づける

「男らしくてドキドキした?」

「だからそういうのダメです!反則!」

「あっはー♡まんざらじゃない反応♡
 この調子で休みの度に言い寄れば、おっれに惚れるかもしれないねー♡」

「そんなことな....ユチョナが全力で止めるもん!」

顔を上げて必死で彼女は言い返した

「ユチョナももうすぐ入隊でしょ」

素の声出そう言われて,心臓がドキッとした。

ドキ、ドキ、ドキ、ドキ

「俺が次こうやってここに来る時、横にユチョナはいてくれないよ」

「そ...そっか......」

その言葉で,来月に迫った入隊の現実味が、ズシンと重く伸し掛かった。
そうだ、もうすぐに彼も行ってしまうんだ、1人になっちゃうんだ。
考えだすと彼女は口をつぐみ、心持ち顔が青くなったような気がした。

「おっと」

ふらっと蹌踉めく彼女の肩を抱き,ジェジュンは抱き寄せた

「そうだよ。もうそんなに時間も無いんだ。
 ユチョナと一緒にいられるときは、疑わずに素直に愛してあげな。」

「.......うん、そうですよね....ごめんなさい,私..」

「俺に謝るなよ。ユチョナが帰ってきたら,本人に...
いや、こんな湿っぽい事話ただ何て言わないで、笑顔で出迎えてあげて。
 そして、いーーーーっぱいラブラブな時間を過ごす事!」

膝を屈め私と同じ目線までしゃがむと、
ジェジュンさんは私の顔を真っ直ぐに見て,そう言った。
落ち着いて何かを悟った様なその視線は,既に入隊を体験した男の
堂々とした頼もしさを滲ませていた。

「はい」

「約束だよ」

「はい」

「じゃあまたね」

そういうとジェジュンは泣きそうになる彼女の頭をポンポンと叩いた。
彼女が泣きそうになりながら手を振り,やがてドアは閉まる。
少し歩いた所で,ジェジュンは気がついた

「........あ、そう言えばユチョナは公益で自宅から通勤だったっけ...
 .........でもエギヤちゃんそれ知らないっぽかったけど.................
 まあいっかー♡♡」

ジェジュンはルンルンとスキップをして行ってしまった。

............................................................

その頃

「お,お久しぶりですママさん」

「うれしぃわぁ〜!たった数回飲みにきてくれただけなのにぃ♡ 
 ジョリ子の事覚えててくれたんて♡」

「は、ははは....」

「ママなんて水臭いわ、ジョリ子って呼んで♡」

「ジョ、ジョリ子ママさん...その,電話でお願いした物、
 買ってきて頂けましたか?」

「ええ!でもあんな流行のゆるキャラなんてよく知ってたわね。
 しかもそんなのに目を付けるなんて,意外にユチョン君って可愛いのね♡」

ユチョンは鞄から取り出された品物を見るとパッと目を輝かせた。
まさに彼女が欲しがっていた物だったのだ。
良かった,ついに約束が果たせたぞ!

「あぁ!本当にありがとうございます!
 すごく欲しくてほしくて,探してたんですよ〜!」

ニコニコ微笑むベビーフェイス
でもそのしたの身体,肩幅は男っぽくって....
以前あったときより,断然大人の男っぽいエロスが.....

ジョリ子はうっとりとユチョンを見つめた。
まだ20代後半なのに落ち着いた雰囲気,セクシーな視線、唇
大きな手,でもすべすべの肌、以前よりシンプルで大人っぽいヘアスタイル....

「ユ、ユチョン君.....」

「ヒッ....あの、こ、これ品物の代金と
 お礼に韓国でお土産を買ってきたのでよろしければ........」

「私を好きにしてぇ〜!!!!」

ユチョンは,猛然と突進してくる野獣、もといママを前に成す術無く沈んでいった。
弱肉強食,食物連鎖とは子の事である

「ユチョンくぅ〜ん!」

「うわぁぁぁぁぁヒョォォォン!」

その頃.......

「うっうっ....ユチョンがいっちゃう....うっうっ....」

エギヤちゃんは、ジェジュンの一言に多大なショックを受け、
ユチョンだけは自宅通勤であるという事にも気づかず、
1人酒を飲みながら悲しみに沈むばかりであった

飲み慣れない焼酎の便が一本だけ....
しかも飲みきれないから2/3は残ったまま、テーブルに置いてあった。
彼女の頬はちんちんと赤くなり、発火寸前だ。

「うぅ〜ユチョ〜ん」

独り酒の夜は長そうである。
 
「離してください〜〜〜〜!!!!」

「ユチョンきゅ〜〜〜〜ン♡♡」

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「エギヤ....ごめんよ....」

その夜、彼もまた1人で深く沈んでいたとかいないとか。
読んだよ〜のポチ!よろしくお願いいたします(^^)

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by beckanbecka | 2015-07-14 21:30 | 妄想小説

あなたを知らない-88-

「どうぞ,コーヒー」

「ありがとー♡」

微笑みながらミルクを入れてアイスコーヒーを掻き混ぜる
シンプルな白Tシャツにパンツ、シンプルだけどヌナのスタイルの良さと
美貌がいっそう引き立つ様な感じ。

ヌナって言うより本当、綺麗な男性....

「なに、俺に会うの久々だから見惚れてるの?」

視線をあげずにジェジュンがそう言った。
アタフタと自分もアイスコーヒーの方に視線を降ろす
おかしそうにクックッと笑ってるヌナ、本当自分を分かってるよね!

「隠さなくたっていいのに〜 もっと見て良いよ♡」

「ブッ!!」

私はコーヒーを吹き出した。
本当にこの人は根っからの芸能人だと思う。
同じグループにいるユチョナとは,根本的に性格が全く違う。
彼は一般人という意識でいるし、本当食べる物にしても,休みの過ごし方にしても
私と何ら変わらない価値観でいるし、だからこそ仲良く出来るのに

「あ,美味しいこれ。この豆ってどこのだろ〜」

「実はユチョナが、ギフトで貰ったって言う豆で高そうなの....
私も名前はよく確認してないんだけど」

「ふぅん。あ,美味しい本当♡」

やっぱり食の思考も超一流を知ってるんだろうなぁ,ヌナは。

「どころで、SOSサインってどう言う事?
 こないだ電話した時に何か言ってたの???」

あの時期は別に仲も良くて喧嘩も全くしてない時期だったし、
今のぎくしゃくとは全く関係ない事でSOSしたんだろうか。
私は気づいてなくても,私に対して何か不満があったのかなぁ.....

彼女は表情を曇らせた。

「ううん、ついこないだだよ。テレビにユチョナがインタビューで出てて、
 この番組を通して俺にメッセージをってやってたんだ。
 それでさ.....んふふ、あっは!」

「それで何〜?ヌナ笑ってないで教えてよ!」

ポカンポカンと急かす様にソファを叩く

「んっふ。それでね、ユチョナが家族も話したがってるから電話してくれって言うわけ!」

「あぁ、ユチョナのお母さんとユファン君.. 」

ヌナはブンブンと首を振った

「入隊してるからって,メンバーの家族が声を聞きたがってるっておかしいだろ?
 それに俺、おばさんともユファンとも確かに親しいけど、電話なんて個人的に
 かけた事なんて無いもん。」

「そうなんだ。じゃあユチョナは何でそんな事を....」

「もう1人いるでしょ」

「え?」

その時,じーっとジェジュンさんは私の事を見つめていた。
.........えーと、それってもしかして.......

「もう1人,ユチョナの大切な家族!」

「えっっ.....わ、わたしっ!?」

「ピンポーン♡」

パチパチとジェジュンは子供をあやす様に手を叩いた。

「それで俺、今日から休暇だから,真っ先にここへ来たってわけ。
 まあユチョナが日本でファンミーティングするって言うのも知ってたし、
 いないだろうなぁとは思ってたけどね、ほら女同士なら色々話せるじゃ〜ん」

そそそっと距離を詰めてくるヌナ
でもその見た目は”男”らしさが増してる男性な訳で...
慌てて私は距離を取って座り直した

「あ、なにそれ。」

「こここここの位で大丈夫だから」
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「........俺のこと意識してるの?」

ズイとジェジュンが近づく

「そういえば、入隊の前の日キスした仲だもんねぇ」

ズイズイ
近い!近いよジェジュンさん!!!
彼女はジリジリとソファの端へと追いつめられる

「それなら、再会のキスもしたって嫌じゃないよね?」

「ど.....」

だめだ!!!ユチョナ助けて!

「ドエムのくせにーーーーー!」

ユチョナのいつも言ってる台詞を思い出し、
彼女は渾身の一撃をジェジュンに繰り出したのだった。

「あっは♡その通りー♡こんなの前々やり慣れてないからー♡」

あはっとジェジュンは笑うと両手でほっぺを隠した。
.........か、可愛らしい................
彼女はある意味ショックだった。
入隊しても尚、女として負けた気がして.....

「まぁとにかく、ユチョナと何があったのか喋ってすっきりしちゃいなよ」

すぐに形成を立て直すと、飄々とジェジュンはそう話しだした。
反射的にぶりっ子できるわ,すぐに男に戻れるわ...さすが芸能人....
力が抜けた瞬間,蹌踉めいて彼女はソファのヘリからゴンと後ろに落ちた。

................................
...........................

「なんだぁ、そんなことで喧嘩してたんだ?」

ゆるキャラのキーホルダーの喧嘩と、
その後ユチョナが怒って他の女に会おうとしているという経緯を
ジェジュンは聞き終えると,気の抜けた返事をした。

「そんなことじゃないよ!ムシャクシャして浮気に走るなんて
 もう、もう子供っぽい私なんてユチョナは捨てるつもりなんだよ」

えーん、と泣く彼女をジェジュンは背中を摩りあやしてやった。
まさか,ユチョナがそんなことする訳が無いじゃないか。
浮気云々に走る様な男だったら,まず最初から付き合ってないよ。

「よしよし」

確かに訪日中に時間が無いのは分かるし、買い物も行く自由は無い。
しかもご当地ゆるキャラだなんて、限定的に売ってある物を買いになんて
人気芸能人が出来る訳が無いし...ユチョナがそんな物買ってる姿がスクープされたら...
プププ....そりゃ,誰かに頼んだんだろ。

「あ」

そう言えば,昔メンバー達で打ち上げの後のみに連れてってもらった
BARのママ......は、そう言えば意気投合してたよなぁ。
というかジュンちゃんが一目惚れされて、必死で逃げ回ってたっけ

あれ誰だったっけ..俺も連絡先知ってるんだよな。
何度か日本に行ったら挨拶とかメールしたりして
あ、思い出した

ジョリ子ママだ。

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by beckanbecka | 2015-07-11 12:07 | 妄想小説

あなたを知らない-87-



目を覚ますと、既にベッドの隣は空になっていた。
彼女は起き上がると慌てて時計を手に取った
7時......もう出て行っちゃったんだ。

「はぁ」

昨日,ちゃんと話し合えば良かったな。
ユチョン、話があるって言ってたのに.......
でも、日本で誰に会うのかなんて聞いてはぐらかされたら.....
逆に、好きだから別れてほしいとかだったら.....

「俺の仕事の事を理解してくれる女性なんだ。
 ゆるキャラくらいで不貞腐れる君なんかよりずっと素敵なんだ。別れよう」

なんて言われたら?

「あぁぁ.....」

いつも近くにいてくれるのに、
いなくなった途端に不安な事ばかりが頭をよぎる。
今電話かけても出ないよね、仕事中になんて取れないし,迷惑かけるよね。
メールだけでも....行っちゃう前に、気をつけて位...

PRRRR PRRR

「おわっ」

携帯電話を手にした瞬間,いきなり電話が鳴りだした。
慌てて携帯電話をゴンと落としてしまい、慌てて彼女は拾う。
電話番号が出ていない....誰だろう?

「もしもし」

「あ,エギヤちゃん?」

「あっ.....」

その声,その揶揄う様な笑みを含んだその声
ずっと聞きたくて仕方が無かったその声

「ヌ....」

「んー?」

「ヌナ?!」

「あはっ!正解♡元気にしてた?」

彼女は姿勢を正してソファの上で正座すると、電話をぎゅっと握った。
こくこくと頷きながら,受話器越しの声に聞き入る。
夢じゃない、ジェジュンさんだ、ヌナだ。ヌナが電話してくれてるんだ!

「うん!うん!元気にしてるよ!ヌナ....あ、ジェジュンさんは?」

彼女は軍隊という事を思い出し、彼の名前で呼び直した。
入隊している大の男にヌナ呼ばわりは流石に無いだろう。
しかし、電話越しにアッハッハッと笑い声がする

「最近、名前でばっかり呼びつけられるから、おっれはヌナって呼ばれたいんだけど♡
 いいよ、いつも通りで。ヌナは元気に頑張ってるよ?まあお肌が荒れちゃうのが
 ちょっとつらいくらいかな〜?ふっふ」

「もう(笑)ヌナったら..」

「エギヤちゃん、ユチョンは?」

「それが、朝早くに空港に向かったみたいで....」

声が沈んで行く
おーおー、何か2人の間にあったみたいだな...

「そっか。それじゃあ良かった。丁度エギヤちゃんに良い物を送ったんだ。
 丁度届く時間だと思うから、ドア開けてごらん」

彼女はジェジュンの言っている事に首を傾げた。
いいもの?ドアを開ける?何だろう、何か置いてあるのかな。
そう思った瞬間、ピンポーンとインターフォンが鳴った。

「あ,今誰か来たみたい」

「配達の人だと思う。開けて開けて!」

「う、うん!」

彼女は顔をカメラで確認するのも忘れて、ドアへと駆けて行った。
こんな朝早くに配達してくれる物って何だろう!?
ヌナが贈ってくれるって,なんだろう?

ガチャっとドアを開けた瞬間
そこには、にっこりと微笑むジェジュンが立っていた。
いつもみたいにツヤツヤな肌でも、ふわふわのミルクティーみたいな髪色でもないけど
見た目も堅実で真面目そうな男性の姿のキムジェジュンが立っていた。

「ヌ....ジェジュンさん......」

「ヌナって言えって言っただろー」

互いに電話を持っていた手を降ろすと
彼女は呆然とジェジュンの事を見つめた。
軍隊にいるはずの彼がまさかこんな所にいるなんて,思いもよらなかったのだ

「なんで.....」

「休暇もらえたんだ。」

「でも、何でここに.....」

自分の家とか,家族に会うとか,そう言うの優先じゃないの?
なのに、なんで今ここにいてくれるのか....

「ユチョナから,あんなに切羽詰まったSOSサイン貰ったらさぁ」

ジェジュンはクックックと思い出し笑いした

「SOS?」

ぽかんとしてる彼女にこの事を教えたら
きっとユチョナは顔を真っ赤にして怒るだろうな。
言わなくてもよかったのに!って

「そ。ヒョン助けて〜って情けない声でね」

「????」

ジェジュンは優しい眼差しで彼女を見ると、
何とも言いがたい愛しさが胸に込み上げてきた。
まるで自分の妹にでも会った様な気持ち、それとも恋人に会った様な気持ち。

「早く中に入れてよ」

「あっ、そうだよね。ごめんなさい」

慌てて中に入るとクスクスと彼は笑った。
起きたてで電話に出て、しかも身支度も整えず玄関まで出てしまう
自分のメンバーの彼女と言えど、あまりに彼の歴代の彼女とはタイプが違う。
だからこんなに大切に思えるのかもなぁ

「ただいまぁ」

何となく,彼女はその言葉が嬉しかった。
自分に取って,雲の上以上の存在だった人たちがひょんな事で私を知って、
私を家族の様に,親友の様に扱ってくれる。

あの時、偶然ユチョンに会わなければ...
こんな風にジェジュンさんを迎え入れる事も、ユチョンと...喧嘩し合う中になる事も

「..............」

ユチョン、今何を考えてるのかな。

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by beckanbecka | 2015-07-10 10:50 | 妄想小説

あなたを知らない-86-


「今日のゲストパクユチョンさんでした...」

「おい、おいジェジュン」

「ん〜?」

シャワーから戻ってきたジェジュンは,呼ばれたのに気づき
手招きしている隊員の元に行くと,あぐらをかいて座った。
軍隊生活にも大分慣れてきた,というか今までの生活と180度違って、
なんだかんだと仲間たちとの生活を楽しく思えている。

「なに。」

「さっきテレビで,お前のグループのパク・ユチョンが
 俺だけじゃなく家族も声を聞きたがってるから,電話してくれって言ってたよ」

「テレビで?」

ジェジュンは驚いて身を乗り出した

「ああ。なんかドラマのPRか、テレビのインタビューに出てたんだよ」

「へぇ。本当にそう言ってたの」

「ああ、すごく本人真剣に言ってるっぽかったぜ。
 何だかんだ言ってメンバーだけじゃなくて,その家族とも仲が良いなんて
 本当に強い絆で結ばれてるんだな」

ジェジュンは笑いながら,頷いた。
が、心の中では彼の真意に気づいていた、その"家族”は別の意味の家族だと。
真剣に俺からの電話をたの無駄なんて,ユチョナ何かエギヤちゃんにやらかしたな。

ふふっと鼻で笑うと、ジェジュンは短い髪をガシガシと拭いた。
髪を切ってから,短い髪型がいかに楽で男は得なのかを知った
1人で凝った料理を作って食べるより、仲間と簡単な食でも良い、
ワイワイと食べる楽しみも知った。

「おっれが1人で頑張ってるんだから、
 その位で俺に助けてもらおうだなんて甘いんだからな」

クックッとジェジュンはロッカーに貼った、4人で撮った写真を見つめた。
あの子,もしかしてヌナを恋しがってるんじゃないの?
しょうがない,不本意だけどあの子のためだ

パタン

「キム、何かおもしろい事でもあったのか?」

「いえ,何でもありません」

..............................................................

ギシ......

ウトウト仕掛けていた時分、
ベッドの軋む振動でふと彼女は目を覚ました。
彼がシャワーの後ベッドに入ってきたのだ、ふわりとシャンプーの匂いがする。

「...........」

背中に彼の胸板を感じると、二の腕をそっと手の平で包まれ,撫でられた
規則正しく,穏やかに,優しい触り方で。まるで赤子を寝かしつける様に。
頭にチュッとキスを後ろからされた感触と、唇の音がする

「寝た?」

「.............」

彼女は聞けなかった、ユチョンが日本で誰に会おうとしているのか。
日本には知り合いなんていないはずなのに、一体誰に....
スラスラと日本語で話していて,すごく親密そうな言葉遣いだった

『東方神起って本当に人気があったんだから!今もすごいけど!
 他のグループなんかよりも,群を抜いてファンが多かったんだよ』

そう日本の友達からも言われたっけ。
私がユチョンに知り合う前から知ってる女の人なら..
私、その人の今年利用が無いよね。

「.....................」

寝息も立てずに寝るヤツがどこにいるんだよ。
いつもグーグーうるさい程言ってくるせに,お前は。
ユチョンはクスッと笑った

「明日は朝早くて話せないと思うけど、ちゃんと約束守るから。
 絶対キーホルダー買ってくるから、待ってな。ん?」

あの喧嘩の日から今日まで,ずっとぎこちないままで
そんなに長く不機嫌な彼女は見た事が無かったけれど.....
帰ってくる時には,機嫌治してみせるよ。

お前のヌナにも根回ししといたし。

ああ、でもジェジュンヒョン、
こんな時間に電話かけてこないでくれよ?
ヒョンなら、俺達の邪魔をしようと敢えてやりかねないからな。

チュ

「愛してるよ」

後ろから腕が伸びると,彼女のお腹をぎゅっと彼は抱き寄せた。
長い腕,大きな手,暖かい体温と,大好きな香り。
穏やかで,聞いてるだけで安心する,あなたの吐息....

好き.....ユチョン
他の女の人になんて,会わないで......
時分のまいた種なのに,彼女は彼に何も言えなかった。

ワガママばかりで,私の事あんまり好きじゃなくなってるかも。
くだらない事で怒って,泣いて,ずっと素っ気ない態度とって
散々やっときながら会わないでなんて....

束縛するややこしい女になんて,なりたくないよ

「......................」

ユチョン訪日まで、あと数時間に迫っていた。

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by beckanbecka | 2015-07-05 15:24 | 妄想小説

あなたを知らない-85-

「なんで!」

「時間が無かったんだよ、でも次買ってくるから。ね?」

「せっかく楽しみにしながら待ってたのに!
 いっつも私のお願い事忘れて帰ってくるじゃない!去年だって!」

「それは向こうで抜け出せなくて....ごめん、エギヤ。今度は絶対手に入れるから。」

「嘘だ!宥めようとしても信じないもん!」

「エギヤ、少しだけ待ってくれ。必ず時間作るから。
 あと2週間弱、子供じゃないから待てるよな」

「待てないし、子供だもん!」

「エギヤ!」

バタン!

その日,俺は久しぶりに彼女と大喧嘩をした。
横浜,大阪と日本へ行く度に頼まれていたゆるキャラのキーホルダー
なにやらすごく欲しいけど彼女は忙しくて日本へ帰れない。
俺が日本へ行く度に買ってきてくれと言われていたのだった。
が、それを毎回買う時間すら無く、2度謝り済みだ。

「まいったな.....」

ユチョンはマネージャーに電話をかけた

「あ,ヒョン?今度のファンミーティングの時、時間作れないかな
 実はちょっと買い物したい所があって...」

当然の事ながら答えはNOだった。
自分が買い物に出れば,混乱が起きてしまうと。
食事ですら毎回混乱を起こしているんだし,思った通りの解答だ。
こっそり抜け出す訳にも行かないし、そうすれば1人で見つかったとき、
大変なことになってしまう

「うーん.....」

ユチョンはふと気づくと,ピピピと電話をまたかけた

「あ、もしもし。俺、パク・ユチョンです」

「キャ!ユチョン君じゃない、久しぶり〜電話くれるなんて夢見たい〜!」

彼は数年前に仕事で知り合いになった、
日本の芸能関係の知り合いに電話をしたのだった。
どうにか手に入れて,今度来日の際に渡してもらうしか無い。

「うん。それで、今度名古屋でイベントで....
 もしよかったら、その滞在中にホテルで会えないかなと思って..」

彼女は何も言いに来ない恋人に寂しくなり、
そっと部屋のドアからユチョンの事を見つめていた、が
まさか衝撃的な会話を耳にするとは思いもしなかった。

ユチョン、日本でホテルで誰かと会うの?

「見つかるとスクープされると嫌だし、こっそり来てもらえると嬉しいな。
 はは、俺も楽しみにしてます,待ちきれない。」

嬉しそうに電話口で話すユチョン

嘘、嘘!
喧嘩したから,他の女の子とすぐ会おうとするの!?
ムシャクシャしたからって,すぐ他の子に会おうとするの?
彼女は恋人の嬉しそうに話す姿を見ながら、自分の心がズーンと落ちて行くのを感じた

嘘、嘘だ

彼女はドアを静かに閉めると,ベッドに突っ伏した。
本当は自分が子供っぽかったと謝るつもりだったけど、
ユチョナはそんな私の事,どうでも良かったんだわ。

「う、う、う......ヌナ、ヌナぁ」

自分が悲しい時、辛い時、そういえば相談に乗ってくれて
励ましてくれて、元気づけてくれたのはジェジュンヌナだった。
いつもいつも、ふっと風の知らせの様に連絡をくれて、問題を解決してくれる。
そんな頼れるヌナなのに、今は連絡を取る事すら出来ない

「う...う....ヌナ,早く帰ってきてよ....」

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ユチョンは部屋に入ろうとしたが、そう鳴きながら呟く彼女の声に
彼はドアの前で俯きながら、立ち尽くすしか無かった。
俺じゃなくて,ジェジュンヒョンの事を求めて泣くなんて....
恋人として、彼女を悲しませた挙げ句他の男を恋しがらせる自分が,不甲斐なかった。

ある日

「現在JYJのリーダージェジュンさんが入隊なさってますが、
 テレビを通してジェジュンさんにメッセージをどうぞ
 見てくれてるかもしれませんからね」

テレビ番組の収録で,インタビュアーからそうマイクを向けられた。
ユチョンはカメラの方を見ると、ジェジュンへの呼びかけをした。
元気でやってるかとか、俺ももうすぐ入隊するから、だとか

「それとヒョン、また電話してくれたら嬉しい。
 声を聞きたがってるのは俺だけじゃなくて、家族も聞きたがってるから」

じっとカメラを見つめるユチョン

「はい、ではジェジュンさん,是非ユチョンさんに電話してあげてくださいね。
 今日のゲストはパク・ユチョンさんでした、どうもありがとうございました」

「ありがとうございました」

収録を負え,ユチョンは深夜に家に戻った。
とうとう明日は日本へ飛ぶ日だ,暫くまた家をあける。
明日は朝も早いし,エギヤと話せるかどうか。
だから、少し話をしたかったんだが、家に帰り着いたのは既に1時を回っていた

「ただいま」

案の定,部屋の電気は消えていた

「........寝てるのかな」

ユチョンはスタスタと寝室へ行くと、そっとドアを開ける。
大きなベッドの端も端の方で,彼女は背を向けて眠っていた。
眠っているのか,寝たフリをしているのか,背中では分からない。

「ただいま、エギヤ」

普通なら,物音に敏感な彼女であればまず目を覚ます。
それでもじっと起きる気配すらないという事は,寝たフリだという事だ。
彼女の事は何でも知り尽くしているだけに、そこまで分かってしまう自分が
少しだけ恨めしかった。

「シャワーしてくるよ。後で話そう」

そう言うとドアを閉めた

「..............」

彼女は目を開けた。
まるで、私が嘘寝をしてるのを理解でもしてるみたい。
ううん、背中を見せてるんだもん,分からないよね。

「馬鹿ユチョナ、ユチョナの馬鹿。知らない」

彼女は布団を被り直すと。ぎゅっと目を閉じた。


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お久しぶりのエギヤちゃんです。
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by beckanbecka | 2015-07-04 12:47 | 妄想小説

あなたを知らないーさよならヌナー

1人で、コンサートを見に行った。
ジェジュンヌナの最後のコンサートだ。
ユチョンは仕事で来れなかったけれど、私はチケットを買って、
泣きながらも一生懸命ヌナに声援を送るファンの中で、私も必死に叫んでいた。

一瞬、ヌナがこっちを見た気がしたけど
きっと気のせいだろうな。
ヌナに、座席がどこ何て言ってないし

ヌナはたくさん泣いて
それでも、最後までキム・ジェジュンとして
最後の、最後まで本心でファンに語りかけ、心を通わせていた。
過ぎていく時間一刻、一刻を惜しみながら。

「ただいまー.......」

家に帰ると、ユチョンがソファに座り髪を拭いていた

「おかえり」

そう言って立ち上がると,ユチョンは彼女に微笑んだ

「どうだった?ヒョンのコンサート」

「うん、すごく....ヌナらしい最後だったよ」

ユチョンはじっと彼女の顔を見ると、静かに微笑んだ。
彼女の目が,まるで泣きはらした様に腫れていたから
まるで本当に、自分たちのファンを前にしているみたいだ

「そっか」

「うん..........」

ユチョンは微笑みながら彼女の肩に手を起き、優しく引き寄せた。
背中に手を回して、ぎゅっと抱きしめてやると、
彼女はユチョンの腕の中、胸に顔を埋めた

「大丈夫。2年なんて、すぐに会えるよ」

「うん...........」

「休みの日には,会えるさ」

「うん...........」

優しく落ち着いた声に、悲しみが込み上げてくる。
ぽん、ポン、と優しく背中を叩いてくれる手
ダメだ、優しくしてくれれば,してくれる程我慢が...

「泣けよ。俺しかいないから」

そう言われて、私はやっと声をあげて泣いた。

.............一体、どれくらい時間が経っただろう
ようやく涙が収まった頃,玄関のチャイムが鳴った。
ユチョンがソファを立つと、インターフォンに出てくれた

「誰?」

「噂をすればだ」

誰だろう?
そう思って玄関の方を見ると、ヌナが笑いながら入ってきた。

「ヌナ!」

「エギヤちゃん」

「ヌナぁ」

私は慌ててソファを立つと、ヌナの方に駆寄った。
ヌナは全て分かってる、という風に両手を広げて、私を受け止めてくれた
きつく、こんなにきつくヌナ....ううん、ジェジュンに抱きついた事なんて
今まで無かった。

すごくいい匂いがして
ヌナ何て言ってたけどすごく私より背が高くて,男の人の感触がした
しっかりと私を受け止めて、抱きしめてくれている。

「ぬ...ヌナ...今日..ヒック」

「うん、今日コンサート来てくれたよね。」

「わかったの?」

「うん、見つけたよ。あんなに遠い席に座ってたら、
 泣いてる涙も拭ってあげられないだろ,馬鹿だな」

頭上で聞こえるジェジュンの声は、とても優しくて暖かかった。

「ごめん....ヌナ....最後まで、かっこ良かったよ」

「当然だろ。俺はキム・ジェジュンだよ?
 最後まで俺は、俺じゃないとファンがガッカリしちゃうでしょ?」

「うん」

2人がきつく抱きしめ合う姿を、ユチョンは微笑みながら見ていた。

「ヌナ、お休みには帰って来てね」

「うん」

「連絡ちょうだいね」

「うん」

「健康には気をつけてね」

「うん......エギヤちゃん」

そう呼ばれ、私は上を向いた。
ヌナは私をじっと見つめると、親指で涙を拭ってくれた。

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「浮気、すんなよな。」

「ヌナぁ...................」

「2年後に戻ってくるまで,ずっと俺の事好きでいろよ」

「うん......」


ヌナの手が私の頬に触れる
じっと私たちは見つめ合って、何も言わず心を通わせ合った。
すると、ふいにヌナの顔が更に近づいて、唇に柔らかい感触がした

「!!!!!」

背後で、ユチョンが驚いて目を見開いたが、
ジェジュンは彼女にキスをしながら、彼にウィンクを送った
ユチョンは....ジェジュンを睨んだが、すぐに吹き出して静かに頷いた。

「................ぬ、ヌナ......」

唇が離れると、彼女は呆然とジェジュンを見上げた。

「俺の物なんだろ?だから、今のは浮気すんなのキス」

にんまりとヌナは笑った。
驚きでだろうか、私の涙はいつの間にか止まっていた。
そして背後で咳き込む声が聞こえて、そこにユチョンがいた事を思い出した

「!!!!!!ゆ、ゆユチョナ!!!」

ふんっと視線をそらすユチョンに、私は慌てた

「ユ、ユチョナ!これはその....キスだけどキスじゃないっていうか....
 そ、そういう意味のキスじゃないの!!!」

「しっかりキスしてたけど」

「違うの!」

後ろから、グッと肩を抱き寄せられた

「帰って来たらキス以上の事もしようね♡」

チュッと,今度はホッペに唇の感触が。

「!!!!!」

今度のユチョナは、驚いてヌナを睨む様に見てる。
ま、まずい.......せっかく最後に会えたって言うのに...

「ヒョン!」

「あっは、おっれの方が早く帰ってくるもんねー♡
 お前が除隊した時に、俺たちができてたらごめんね?ユチョナ♡」

「な....な....ヒョーーン!」

「あっはっは!俺そろそろ行かないと。
じゃあエギヤちゃん、ユチョナ、またな」

「..........」

ユチョナは口をつぐみ、2人はじっと見つめ合っていた。
やがて、ヌナが近づくと、ユチョンを抱き寄せた
2人は何も言わずしっかりと抱き合っていた。

きっと男同士の抱擁で
言葉には出さなくても、2人は心を通わせているんだ
そう知るには十分だった

「じゃあな」

「元気でな」

そう言ってヌナは帰っていった。
ヌナ、浮気なんてする訳ないじゃない。
あんなにカッコいいキム・ジェジュンを最後まで見せてくれたんだもの

「ヒック」

その夜、私はベッドの中でヌナのCDを聞いた。
後ろから抱きしめてくれる彼の暖かさに包まれながら、
ずっと、ずっと、キム・ジェジュンの声に耳を傾けていた。


--------------------------------------------------
ジェジュン、いってらっしゃい!
からのポチ、お願いいたします(TT)ノジェジュン〜


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by beckanbecka | 2015-03-30 20:50 | 妄想小説

あなたを知らない-84-



「ど、どどどうしたの?ユチョン」

まさか、こんな早くからー!
と、彼女はどっきどっきしながら寝室に手を引かれた。
彼女をベッドに腰かけさせると、ユチョンは出て行こうとした

「あれ?ど、どこ行くの?」

「ちょっと待ってて」

そう言ってユチョンは出て行ってしまった。

「あら....あら....」

甘いあんな事,こんな事を考えてしまったエギヤは、
ぽつんと寝室に残されてしまった....
一体何をユチョンはしようとしたのかな....もしかして傷つけちゃったかしら

はてぇ....と首を傾げていると、ドアが開いた

「ユチョ.......あぁ!!!」

そこには、ミュージックビデオと全く同じ衣装を着た、ユチョンが立っていた。
ごほん、と咳をするとリモコンをピッと押す。
すると、寝室にあるスピーカーから、Backseatが流れてきた。

何?何!?ここで踊るって言うの?

彼女が慌ててオロオロユチョンを見ていると、
歌が流れてきて,彼女は目を見開いた。
..............これ、日本語だ.........。

身体後とほら 預けてごらん
........言葉より先にlet your body talk
......何もかも僕だけの君にさせる...

こんな
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こんな
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こんな事、歌ってたんだ........

日本語で聞くとダイレクトに歌詞が滲んで
彼女はその言葉と、ユチョンの歌声、それに目の前で自分にだけ踊る彼自身を見て
ドキドキドキドキ 鼓動を高鳴らせた。

その表情に気づいたのか、
ユチョンがずっと近くに踏み出すと,そっとジャケットのボタンを外し
端と端を目隠しする様に覆っていた布を、プチンと握り外した。

胸板と、しなやかで すべすべしたお腹
ユチョンが私の方に少し屈むと,チラリと見える胸
ずっと衣装では隠していた肌から覗き見えると、ドキッとした

「あ」

その表情と,顔の赤さで,彼はきっと気づいただろう。
身をまた近づけて,私をベッドに押し倒した。
上からじぃっと見てくる彼はいつもと違う、笑いもしない表情

誘惑するスイッチが入った雄の様な

「歌詞、よくわかったでしょ」

「えっう、うん。」

「何の歌か分かったでしょ」

「うん、うん」

ユチョンは、身体を降ろすと,耳元で囁いた

「どう言う歌?」

唇が近くて,耳が熱い。
そんなの,私に確認しなくても分かってるくせに。

「そ、そんなの.....」

「俺が何を考えながらこれ歌ったか,知ってる?」

「し、しらな......」

ユチョンの大きな手が、スウェットの端を探り当てて中に入ってきた

「あ...」

「俺が何考えながら,踊ってるのか知ってる?」

耳にユチョンは吸い付くと、
首筋に顔を埋めて,いつもより濃厚で男っぽい愛撫を始めた。

「ま,待って...」

こんな事されたら,
今度からミュージックビデオ何食わぬ顔で見られないよぉ!
彼女は唇を求めようとするユチョンを手で押しとどめると、
暫し間近で2人は見つめ合った。

「ユチョナ...」

「ん?」

「もし日本で,この衣装で歌番組出ることになっても,布着けて」

「???どうして??」

いきなりの彼女の言葉に、ユチョンはきょとんとした。
エギヤは、自分の上に覆い被さる格好のユチョンを見て、
目の前にある胸も、少し俯けばお腹から下半身へのなだらかなラインも
すごくセクシーで、自分だけの物にしたいと思った。

”独占欲”

そんな言葉を燃える様に意識したのは、今が初めてかもしれない。
今までは,私なんかで良いのかしらって、自信無く思う事もあったけど
今は,自分の男を,他の女性達に曝け出したくない、秘密にしておきたい、独占したい

そんな風に強く思えた

「やだ。見せちゃダメ、だめ。」

ユチョンは,彼女の声のトーンに微笑んだ

「男の胸なんて,見えても大した事無いって。

「ダメだよ,ダメ。あるよ。大した事,ある」

ブンブンと,自分の腕の中で彼女は頭を振った。
このまま、ヒョンの言う通りに持ち込むつもりだったけど....
何か,そうしなくっても分かってくれたみたいだな。

ユチョンは微笑みながら、ほっとしていた。
.......................だって、

”俺を好きにしていいよ♡”

なんて、男の言う台詞じゃないもんな!!(だろ??ヒョン!)

「安心して。布着けるから」

「本当?本当に本当に本当?」

「本当に本当に本当(笑)。はは、無くなってーほら鼻チンして」

「ちーん」

.................................................

「ふふっ」

「?どうしたの?ヒョン、そんな変な笑い声出して」

「ふふ。ジュンちゃん、自分にべたべたに甘えてくるユチョン想像してみてよ」

「えぇ?そんなヒョン、いきなり何.............
 うぅ...そんな事あったら僕、どうにかなっちゃいますよ」

ジュンスは何を想像しているのか、ぽや〜っと天井を見た

「ジュンちゃん、ヨダレ」

「ジュル...あ。っととティッシュぅ。
 でもヒョン,あのユチョナにそんな事あり得ないですよぉ
 ユッチョんはほら、ドSだし?いじめるし?Mはヒョンでしょ?」

「あはっ♡」

ジェジュンはポポッと頬を赤くすると、両手で頬を包んだ。
そして、ふと何かに気づいた様にジュンスの方を見た

「そういえばジュンスはどっちなの?
 コンサートの時、そういうのジュンちゃんには聞かなかったけどさ」

「僕ですかぁ?僕はLですね(即答)」

「コンサートの時聞かなくて良かったよ」

「なんでですかぁ!Sに〜Mに〜僕がオチでLとか、
 おもしろいじゃぁん!うっきゃんうっきゃん!」

ジェジュンは頬杖をついた。
踊ってるときはカッコいいのに......
何でこう、ジュンスは色気が出ないのかなあ...

ウーン

「ジュンちゃん.....」

「うはは!うは.....はい?」

きょとん、とこちらを見るジュンスは笑い過ぎて泣いていた。

「良いセックスしなね♡」

「ななな!なんですかいきなりヒョン!!!」

「あら、ジュンちゃん,あなたもしかして恋人でも出来たの?」

2人は声がして慌てて後ろを向くと、
たまたまジュンスに用があり訪れていた,彼の母がにこやかに立っていた。
笑っているけど..........目が笑ってないかも......

「お....お母さん....」

「どうなの?ジュンちゃん^^どこの娘さんなのかしら?」

「お母さん、ち、ち、ちがうよぉ....」

ジェジュンはガバッとソファーから立ち上がると,慌てて時計を見た

「あっ!おっ!俺っ!人と会う約束してたんだった!じゃあねジュンス!」

「そんなぁ!!ヒョン!行かないでよぉ!!
 お、お、おかあさん!僕もちょっとユッチョンとぉ、約束が」

「質問に答えてから行きなさい^^どこの娘さんかしら?」

「ヒョンのバカ〜!」

...........................................................

.......ちょん

ちょん、ちょん

「くすぐったいよ,エギヤ」

2人はベッドの中で、抱き合っていた。
ユチョンの腕に抱かれている彼女が,ユチョンの胸を指でつついている。

「意識した事無かったよ、男性のおっぱいなんて」

ふーむ、とまじまじと彼女は彼の身体を見つめた。

「そう?」

「うん。でもよくよく見ると可愛いね」

そう言われて,喜んでいいのかどうなのか、ユチョンはハハハと困り顔で笑った。

「あ。ジェジュンヌナはよく脱いでるじゃない?
 だったら、これを機にヌナの写真良ーく見たら、私もドキドキするかなあ」

そう言って彼女はベッド再度に置いている携帯に手を伸ばした。
ユチョンはその言葉に,彼女の携帯をさっと掴むと,手をベッドの反対側にやってしまった

「ユチョナ、なにするの?携帯かしてよー!」

彼女がユチョンの胸に乗り上げつつ手を伸ばすが,届かない

「だ....だめ」

「なんで?私の携帯だよ?う〜〜〜っ遠いよー!」

俺の身体を見てドキドキするのはいいけど
ヒョンの身体を見てドキドキなんて,絶対ダメだ!!

絶っっっっっっ対だめ!!!!!

「今ならキャーキャー言えるんだから!貸して〜!」

「ダメだったらダメだ!」

その頃

「ジュンちゃん、真剣に交際してるお嬢さんなの^^」

「いないよ!いないってばオンマ!」

ジュンスは,あらぬ疑いをかけられてまた馬鹿を見ているのであった。

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by beckanbecka | 2015-01-24 21:44 | 妄想小説

あなたを知らない-83-

(´・ω・`)ショボーン

どうも皆さん、お久しぶりです。
学校の研究で忙しくしています,エギヤです。



♪\PUT YOU ON MY BACK SEAT ♪ BACk SEAT♫/

「あ〜、もうジュンちゃんカッコいい♡」

「あたしはジェジュンかなあー、もう最高♡!!」

「いやいや、やっぱユチョンでしょ、色気半端ないし!!」

「(´・ω・`)う〜〜〜〜〜ん...」

学校のカフェテリアで、
ピカピカの大学1年か2年生らしき若い女の子達が、
カフェテリアのテレビで、うっとりしながらJYJのミュージックビデオを見ている。
しかも、画面にかぶりつくくらいにうっとりと

「どう、彼氏が女の子に涎垂らさんばかりに見られてる気持ち」

「(´・ω・`)分かってるなら聞かないでくださいよ....」

先輩とは、相変わらず仲良くご飯を食べている。
というか、ソン先輩は日本でひと騒動があった後に大学であっても
はっきり謝る事は謝ってくれたし、ユチョナしかお前にはいないって分かったって
そう言ってくれたまではいいが

「俺,お前には二度と会わない」

......などという事がある訳でもなく
(まあ同じ大学にいる訳だし,無理な話だよね)
それはそれ、後はいつも通り,という風に過ごして居ます。

「えー、やっぱジェラシー?ジェラシーなの?」

ソン先輩が面白そうに私を覗き込みながら嬉しそうに言った。

「キャ〜!もうあの布とってユチョンの胸見たぁい!!!」

その一言に、彼女は目を見開いた。

................................

「ごちそうさまー。はふぅ、やっぱ食事は家で食べるに限るなぁ」

ユチョンは満足そうに笑うと、
甲斐甲斐しく2人分の食器をキッチンへ運び、
ディッシュウォッシャーの中へとカチャカチャと食器を入れた。
一応,家でのユチョンのお仕事だ。

一方,彼女は何か怒っているのか、
じ〜〜〜〜〜〜っっとユチョンの方を見つめていた。
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ユチョンはその視線に気づき振り返ると、少しだけぞっとした。
こ、こないだの温泉旅館の時と同じ目をしている....

「ど、どうしたの?」

「いや....ユチョナさ.....」

「う、うん....(本当に一体どうしたんだ エギヤ...)」

「おっぱい見て興奮する?」

「は?」

「男の人のおっぱい..............」

「................い、いや.........」
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「という事があって...」

「はーっっっはっはっは!!!!あーっはっはっは!!!」

所属事務所の一室にて。
その数日前の事を話すと、ジェジュンが遠慮なく大爆笑をしていた。
きっと、PV見てるファンの子でも見たんだろうと、大体の事は察しがついたが
まさかエギヤちゃんが嫉妬でなく、そう考えるとjは

「あーっはっは!!あーっはっは!」

「笑い過ぎだって!ヒョン!」

「僕は正直に言えば良いと思いますね。
 女性のおっぱいは神聖な物であり,男に取っては例えようも無く
 素晴らしい身体の一部であり、女性の最も美しい曲線美を....」

「ジュンスはおっぱい好きだもんな」

「好きですね(即答)」

「ははは!!はぁーおかし。
 しかしさぁ、ユチョナ,お前エギヤちゃんと一体どんなセックスしてんの?」

「どんなって....お互いに愛し合って、ちゃんと念入りに....」

「じゃなーくてー。」

ち、ち、ちとジェジュンは指を振った。

「お前主導ばっかりで、エギヤちゃんが、お前の身体の魅力に気づいてないんじゃない?」

「そんなことないよ!広い背中好きって、俺に抱きついてくるしぃ..」

最中の事を思い出しながらそう照れるユチョンを見て
ジュンスは面白くなさそうな顔をしていた。
さしあたり焼いた餅が転がっている様な感じだ

「はいはいジュンちゃん焼きなさんな」

「....気づいてないって、どういう意味?ヒョン」

ユチョンは,ジェジュンの一言に食いついてそう聞いた。

「うん?ユチョナはエギヤちゃんの身体どう思う?」

「えっ...////ぜ、全部好きだよ....
 触ればすぐに気持ち良さそうにするし、敏感なんだと思うし
 そう言うの見てると、もっとしてあげたいって思うし.....」

「それ」

「え?」

ユチョンとジュンスはきょとんとジェジュンを見た。

「つまりー、エギヤちゃんも同じ様に主導権を持って、
 それでユチョナが気持ち良さそうに反応してれば、やっぱり自然と
 ドキドキするんじゃない?ここがいいんだーって♡」

「あ、わかるかもそれ」

ジュンスの一言に、2人はジュンスの顔を見た

「僕もユチョナが怖い映画見て怖がってるの見るとぉ、
 すっごい可愛いし、守ってあげなくちゃ〜って思うからぁ!
 ちょ...ちょっとこう、肩を抱こうと手を伸ばしたりとか...しちゃうっていうかぁ」

「ああ、その後ユチョナが映画のクライマックスシーンで怖がり過ぎて、
 ジュンちゃん変な方向に腕掴まれてたよね,逆に」

「死ぬかと思いましたね....(遠い目)」

............................................

「(´・ω・`)ふーむ」

数日経っても、エギヤは上の空のままだった

「どうしたの?」

「ん?いや....今日もユチョンの事見て、
 身体がセクシー、セクシーって言ってる女の子たくさん見てね。
 しかも乳!乳!って言ってる訳,隠れてるのに...しかもユチョな男だよ?」

「うん(まぁあの衣装だったら,言われるかもしれないな....)
 でも、何でそんなに気にするの?」

「男の人のおっぱいにキャーキャー言うのが分からないの!!
 私も....私も一緒にユチョンを見てキャーキャー言いたいのに!!!
 ミュージックビデオ見てキャーキャー言いたいのに!!!」

彼女はテーブルに突っ伏すと、ドンドンとテーブルを叩いた。

え....えぇぇ......?
い,一緒にキャーキャー言うの??本人目の前にいるんですけど...

「じゃぁ、キャーッてなれる様にしてみる?」

ユチョンの言葉に,エギヤは顔を上げた

「え?」

俺はそう言うタイプじゃないんだけど...
まあ.......ヒョンの言う通りにやってみるか....

「???」

「立って,エギヤ。」

「どうするの??」

「まずはベッド行こ」

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by beckanbecka | 2015-01-20 22:37 | 妄想小説

クリスマスだよエギヤちゃん

「じゃあお疲れ様ー、また明日」

「おっつかれ、ユチョナ♡メリークリスマス、ツリーさん♡」

「ヒョン!!!ライブで履きそびれたからって、
 サンタスカートじゃまずいって。早く部屋入って(笑)」

「あっは〜 チラ見せしちゃおうか?」

ヒョンは酔っているのかスカートをちらちらしてくる
正直、超気持ち悪いんすよねwww

......バタン、とユチョンはドアを閉めると、
廊下の先の一般客がジェジュンを見て目をぱちくりとさせていた

「お兄さん、メリークリスマス♡あっは」

バタン、とジェジュンも部屋に入ってしまった

「なんだ....今のは。オカマか....?」

「さあ...あなた、早くカギを開けて頂戴」

....................

その頃韓国、ソウル市

PRR PRR PRR

「もしもし〜」

「あ、エギヤ?俺〜メリークリスマスっ♡」

彼女は、クククと笑いを堪えながら受話器をきゅっと握った。

「メリークリスマス.....クリスマスツリーさん♡」

「ブッハ....エギヤ、もしかしてSNSで俺の写真見たの?」

「フフ。ユチョペンを舐めてもらっちゃ困るわ」

「ユチョペンって...(笑)その言葉もどこで覚えたのっ」

ユチョンは苦笑しながら、ベッドに荷物をドサッと置き腰を下ろした。
ホテルの目の前から見える景色は、もう真っ暗闇だ
寒い冬の海も、夜を迎えてしまえば真っ黒になる。

「ジェジュンヌナが写真送ってくれたのw」

「そんなエギヤの好きなヌナはサンタコスだよ。
 しかも、真面目に女の子のサンタ衣装のスカート履こうとしてたの!」

「あはは!さすがヌナ!」

ユチョンは思い出しながら頭を抱えた

「ステージでは、舞台が透明でパンツ見えちゃうし
 なんとか止めたんだけどさ....打ち上げでは見事に履いてるんだもん
 俺、困っちゃったよ、気持ち悪くて」

「ヌナwww」

彼女は、想像しながらドンドンとソファを叩いた。

「エギヤー....ごめんね、クリスマス一緒にいられなくて」

「ううん、逆に私が一緒に日本に行けなくってごめんね。
 どうしても抜けられない研究会があって....無事終わったから今チキン食べてる所!」

「え〜クリスマスなのにチメク?
 オンマの所に行って、ご飯食べれば良かったのに」

「あはは、日本ではクリスマスはチキンとケーキを食べる日なの!
 あとで、ケーキも1人で食べるんだぁ」

「はぁ...俺のは?」

不思議な話だよな、
日本人の彼女が韓国にいて、俺が日本にいる。
不思議に感じるけれど、こんな風な事が出来るのは...今日までなんだ。
そう思うと、ユチョンはぼんやりと天井を眺めた

今度こうやって日本に来て、今夜みたいなライブが出来るのはいつだろう。
今さっき終わったばかりのコンサートが、まるで夢だったんじゃないか
そんな風に思ってしまう。

アジアツアーから始まって
映画のプロモーションとか、ジュンスは舞台で、時にしんどいと思った事も
あったのに、あっという間で、今夜は...終わらせたくなかった。

ライブ中に言った
”最後の曲を紹介したくない。”っていうジェジュンの言葉も
”今、時が止まったら良いのに”って言う俺の言葉も本心で
.....なんか、まだ変な感じだ。

「.......................」

「ユチョン!おーい!」

「あ、ごめんエギヤ。なに?」

「もう!聞いてなかったの?
 ファンと一緒に、良いクリスマスになった?」

「うん。本当に、夢の様だったよ。
 今になって、なんだか呆然としてるっていうか........
今度はいつ、こんなライブが出来るのかなって」

ユチョンのその言葉は、
ファンとライブへの愛情がひしと伝わってくる一言だった。

「ユチョナ」

「ん?」

「私、チキン冷めちゃうから電話切る」

「えー短くない?」

「今夜は、私よりももっと、考えてほしいもの。
 夢の様だったファンとのクリスマスの時間の事、そして
 次またライブをするときの事、たくさん、たくさん,考えなくちゃ」

「エギヤ.....」

「また明日ね。晩ご飯作って待ってるから」

彼女は俺の心でも読めるんだろうか

「うん、じゃあエギヤ、メリークリスマス」

「メリー(モグモグ)クリスマス」

「食べながら話すのは止めなさい(笑)」

ピッ

電話を切ると、静かな部屋なはずなのにまだ、聞こえてくる
俺の名を何度も呼ぶ声と、歓声と、笑い声が。

「.............」

グシュ

ユチョンは鼻をすすると、携帯を取った

”ヒョン、ジュンス、部屋で飲まない?”

何だか、無性に2人と飲みたくなった

ガチャ

「僕ジュース持参だけどねうはんうはん!」

「やっぱりおっれのスカート姿もっと見たいんじゃ〜ん」

「違うから!」

そうして、日本最後の夜は更けていくのだった。


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by beckanbecka | 2014-12-25 00:34 | 妄想小説


屋根部屋のプリンス二次創作小説をつらつらりと書いてます


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