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妓生遊び-7-

ユニはチョソンを思い出しながら、
伏し目がちに、しかし微笑みながらソンジュンの持つ椀に酒を注ぐ

トクトク....

そんな音すら聞こえる秋の夜
微かな蝋燭の灯りに照らされたユニの瞳 長い睫毛
キムユンシク.....君が本当に女ならばいいのに。

ユニはまっすぐ自分を見つめるソンジュンと視線が出会い
ひたすらに、自分にソンジュンの視線が注がれている事が嬉しかった。
こんなに愛しそうに私を見てくれている
そして、その視線を今夜だけは素直に受け止められる....

「ソンジュン様」
「あっああ......な、なんだ....キムユンシク...」

ぎこちない返答
ねえ、何でそんなにぼうっと見つめてばかりなの?

「そんな名前じゃなく、今宵は...ユニとお呼びになって」
「えっ.....君の姉君の.....」
「ただ、ユニと...」

ソンジュンはひと呼吸おくと

「ユニ.....」

そう言って酒を煽った。

「はい、ソンジュン様.....」

そう返事をするユニの声に身体が震える
酒のせいか?身体の中が焼ける様に熱い。
ソンジュンは酒のせいだ、と再び椀をユニに差し出す

そして、酒を煽る

酒瓶が空になった時、俺はどうしてしまうんだろう。
自分の近くでただ何も言わず微笑むユニを、押し倒してしまいそうな気がした。
それで、どうなるっていうんだ?天下の賜物を愛そういうのか?

俺は男色じゃない。

じっとユニを苦しげに見る
ユニはその表情に気付いて、不安げな顔をした
私、カラン兄上に何かしちゃったかしら....?

指先で唇を弄る ユニの癖だ

ユニ.....俺をこれ以上誘惑しないでくれ...
ソンジュンはガバッと立ち上がると、ユニの方を見ずに

「用を思い出したので今夜は家に帰らねば」

そう口早に言うと、本を風呂敷に包みだした。
ソンジュンは一冊の本を手に取り、しばし止まったが風呂敷をきゅっと縛る、

「え、そんなカラン兄上....急に....僕何かした?」

ユニはいつもの口調に戻ると、急に態度を変えたソンジュンに驚き
立ち上がってソンジュンに訪ねた。

「いや,キムユンシク、君は何も悪くない。
.......もう着替えて寝るんだ、夜も遅い」

そう言うとソンジュンは身支度を整え笠を被ると、
急いで中二房を出て行ってしまった。

「カラン兄上!」

私、何か機嫌を損ねる事したのかしら.....?
それとも、やっぱり私じゃチョソニみたいに綺麗じゃない...?
沈んだ顔でユニは化粧箱を開けて、鏡を覗き込んだ

チョソンの色々な化粧道具が中にはおさめてある
時間がなかったから、自分が知っているくらいの化粧しかできなかったが、
もっと、きれいに化粧をすれば良かったかな....

そうユニは眉墨を手に取った

「う〜....飲んだ飲んだ、しっかしせっかくのチャンスを.....残念だったな」

ヨリムはふらりふらりと牡丹閣から成均館へと帰ってきた。
何かをひらめいたのか、悪巧みの表情に変わると
「さてさてカランとテムルはどうなったかな....?」

扇子をパンと開くと口元を隠しふっふっふとヨリムが不気味に笑った

「テムル....お前の素肌に触れたい....その唇も...」

「あんっ.....カラン、だめ....脱がしちゃいやぁ....」

「テムル...なんて綺麗な胸なんだ...ほら足も開いて....」

「だめだめ、カラン兄上....そんな所触らないで....」

「テムル....身体は正直だな、こんなに濡れ....濡れ?あ、テムルだから大きくして...か?
 .................それもそれでいやだな、テムルの美貌とは言え男のナニに....うえっ」

ヨリムは1人で左右を行ったり来たりしながら小芝居を打っている。
こそこそと儒生達が不気味な視線を送りながら通り過ぎて行った

「こほん.....まあテムルの加減も心配だし見に行くとするか♡」

るんるんとスキップで中二房へ向かうヨリム
部屋につくとバァンと勢いよく扉を開けた。

「テムルー♡お前の愛しのヨリム先輩だぞーーーってうわぁ!!!」

ヨリムの方を見ているユニの顔は酷い物だった。
太すぎる眉、黒く囲まれた瞳、真っ赤に塗り過ぎた紅....
ぎょっとしたヨリムがぺたんと座り込んだ

「お前....なんだこれは」
「ヨリム先輩...」
「その格好、カランも見たのか?」

ユニはしょんぼりとして頷く
「はい、でも急用を思い出したとかで帰ってしまいました」

ヨリムは床に倒れ込んでおかしそうに笑い転げた。
「はははは!!それはそうだよテムルはははは!
 こんな不細工な妓生見た事がないぞはははははは!」
「そ、そんなあ!」

ユニはソンジュンがそんな目で見てたのだろうかと思うと
さっきの急な態度も合点が行く、そのためがっくりと肩を落とした。

「ははは!ドヒョンといい勝負だぞははは!」
「先輩!もう出てって下さいよ!」

ユニはチマからドンと足を投げ出すとヨリムを蹴った

「あだだ!ははは!気の強い不細工妓生だな!ははは!」
「おい、うるさいぞヨリム」

その時コロが中二房に戻ってきた。
「お前こんな時間に何を騒い.....ははははは!!!」
「ほら!コロだって!はははは!」

2人が笑い転げるのを憮然とした顔でユニは見た

「コロ先輩まで!うるさいですよ!」
「ははは!冗談だろ!はははは!あたっ!先輩を蹴るな!ははは!」
「うるさい!うるさい!」

中二房のドスドスという騒がしさはしばらくの間続いた。

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「あれ、坊ちゃん。こんな時間にお一人で....
 今宵はお屋敷に戻られる予定だったです?」

スンドリがポカンとソンジュンを見て言った

「いや、ちょっと急用を思い出してな....」
「そうですか!坊ちゃんのお顔を久しぶりに見れてスンドリは幸せです!」
「スンドラ.....ちょっと、今夜は俺の部屋に近寄らないでくれ」

スンドリは意味が分からずきょとんとした

「へえ。せっかくの再会なのに寂しいですが...一体どうしたんですか?」

ソンジュンは答えずにズカズカと屋敷の中に入ると、
自分の部屋に入りバタンと扉を閉めてしまった。
そして机の前に座ると、持って帰った風呂敷包みをといた。

すっとヨリムから借りた本を取り出すとページを捲り
はあ、と息を吐くと、指先は布地の中へと入っていった。

(おわり)

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by beckanbecka | 2013-04-23 21:08 | 成均館スキャンダル

妓生遊び-6-

中二房の扉を開くと

艶かしい香を纏った女が顔を見せぬよう
そそとこちらへ頭を下げていた

「キム....ユンシク.....?」

ソンジュンは信じられない面持ちで名前を呟いた

「はい。」

顔を上げたユニの唇はみずみずしく紅で彩られ、
その素肌は透けそうな程白く、陶器のようにすべすべとしている。
頬か赤みがさして恥じらう乙女のようで...

まさか自分の妄想したユンシクの妓生以上だとは思わず、
ソンジュンは信じられずに立ち尽くした
ユニは、いつも冷静なソンジュンの動揺ぶりが予想以上で、
嬉しい反面、そんな彼の純情さを可愛いと思った。

くすっ....

ユニがそう微笑むと、まるで妓生のように甘い声で囁く

「どうしたの、ソンジュン様?どうぞ入っていらして....」

なんだ、その慣れたような誘い方は...
キムユンシク....君は女を誘惑する時に、そんな声を出すのか...?
まるで女のような声を....

「あ、ああ.....」

過ごし慣れたはずの中二房が別世界のようだ。
布団には色鮮やかな布が敷かれ、綺麗な陶器の椀が置かれ、
床には艶やかな漆黒の香焚き

天井には透けて見える薄い紅色の布が吊され、
ここは桃色の天国のような世界だ。

「こちらへお座りになって」

ユニがそっと自分の横へ手招く。
香のかおりのせいか、ソンジュンを誘惑するように誘いたくなる
ねえ、もっと私を見つめて...視線をそらさないでと言う様に。

ユニが言葉を発しなくとも、ソンジュンは
引き寄せられる様にユニの側へと腰を下ろした。
瞳は信じられないという様に開かれたまま、ユニの方へじっと向けられている。

締め付けている胸
チョゴリの下には下着を着ているというのに
なぜだろう、チマの形のせいかふっくらとした胸がある様に見える

だめだ.....我慢できずに押し倒してしまいそうだ.....
ソンジュンはグッと理性を再び自分へたぐり寄せた。
しかし、意識すればする程に存在感を感じる自分。

ユニがすっとソンジュンの方へ手を差し伸べる

「わっ......」

ソンジュンは慌てて後ずさると、ゴンと棚に背が当たり、
上にかけていた大判の手ぬぐいがバサリと落ちた

酒を取ろうとしたユニだったが、何にソンジュンが驚いたのか分からないまま
ふわりと落ちてきた手ぬぐいに包まれた。
布地の下で視線を向けると、ソンジュンの顔が近い。

「あっ....カラン兄上....」

ソンジュンが向ける視線が熱い
そして、なぜその視線が危険と分かっているのに逃げられないんだろう。
何を考えているか分からない彼の瞳が近づく

微かに震えているソンジュンの唇

誰も見てないよ...
唇だけなら.....
そう誘惑する自分の声が聞こえる

....でも.....だめ......

ユニはサッと身を引いて布地の下から抜け出した。
バッと手ぬぐいを拭い取り、床へ奥ソンジュンの顔
唇に触れたくて仕方がない、といった様子の理性ままならぬソンジュン

それを見てユニは多少正気を取り戻した
自分もきっとこんな表情を見せていたかと思うと、恐ろしい。

「ソンジュン様、お酒を....お注ぎしますから...」

そう言うと改めてソンジュンに身を寄せ、
彼の身体の反対側にある酒瓶を手に取った。

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by beckanbecka | 2013-04-23 18:10 | 成均館スキャンダル

妓生遊び-5-

ソンジュンのダイレクトな言葉に、ユニはドキッとした

カラン兄上、それは好奇心?
それとも私があなたを好きなように、あなたも....
好意を持ってくれてるの?

「い...いいよ。見るのがカラン兄上だけなら」

ぽそりとユニが言った。
あまりに小さな告白だったけれど,ソンジュンの顔はパッと明るくなった。
俺だけなら見せてくれるのか.....ソンジュンは言葉をかみしめては顔を緩ませた。

「体調も良くなったし....あの、準備するからその....10分くらい出てもらっていい」
「ああ、わかった....じゃあ食堂から酒を調達してくるよ」
「えっ......あ、うん」
「せっかくの君の妓生だから、美味しく酒が飲みたい」

いつもは茶化すはずのソンジュンが、素直にそう言ってくるとは...
せっかくの私の妓生....美味しくお酒...
....カラン兄上、からかってるわけじゃないんだ...?

ソンジュンが出て行くと、ユニは動揺してすくっと立ち上がった
1人でウロウロと歩き回ってみたが、時間も無い

服を脱ぐと上衣、下衣だけ身体に羽織った状態になった
さすがに胸を締め付けているサラシを見せるわけにはいかない。
チマを胸元でぎゅっとしめると、チョゴリに腕を通す。

ユゴンを外して髪をおろし、チョソンの櫛で綺麗に整える。
「えっと....たしかこうやって......」
ユニの髪の長さではチョソンの様にはいかないが、結わえて形にする。

ソンジュンはひんやりと冬の訪れを思わせる空気漂う夜
1人ウロウロと歩き回った。
今まで頭の中で想像してきたキム・ユンシクの姉上
きっと、その人にそっくりの美人な妓生が見られる事だろう....

とはいえ、自分の想像の中の姉上の顔はキムユンシクなわけだが....

想像するだけでドキドキする
こないだの夜も、自分の暴走を止める事ができなかった。
些細な事で、簡単に存在感を露わにする下半身

自分の賜物すらも笑い飛ばし話題の種にできるくらいの男だ、
自分を見ておっ立ててると知ったらさぞ幻滅するだろう

「しずまれ....」

すでに怪しい気配の感触に、ソンジュンは息を大きく吐いた。
白粉を塗り終わり 紅を塗り、蓋を閉めた
少し甘い匂いの香を焚き そのせいか表情もとても艶かしい女の顔

「どう.....かな?」

女とバレてはいけない、でもソンジュンに綺麗と思って欲しい
あの、言葉にはしなくても欲情めいた瞳で見られたい.....
乙女心はとても複雑だった。

「はあ」
 
中二房の扉がコンコンと叩かれる

「キム・ユンシク....わ、私だが準備は終ったか?」

コホンとソンジュンが咳払いをするのが聞こえる
ユニは嬉しくて、そっと床に頭を下げるとその姿勢で口を開いた

「お待ちしておりました、イ・ソンジュン様....お入りになって...」

ドキンと跳ねる鼓動
なぜ君はこんなにも俺を夢中にする?

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by beckanbecka | 2013-04-21 17:35 | 成均館スキャンダル

妓生遊び-4-

ユニはすこし布団で目をつぶっていた

ソンジュンはそんなユニを静かに見守りつつ、本を読んでいる。
すーすーと安らかな寝息が聞こえる。
紅を付けてなくても赤くて、ぷくっと肉厚のユニの唇

あの唇にいつもいつも目が言ってしまう
男の唇とは思えない魅力がある
......あの唇に触れたい、いや、口づけたい......

ソンジュンは少し机から離れユニの方に身を乗り出すと、顔を覗き込んだ。
ヨリム先輩は牡丹閣、コロ先輩は飲みに出かけたし....
俺とキム・ユンシク2人っきりのまたとないチャンスじゃないか

そっと唇に近づく

「・・・・・」

俺は何を考えてるんだ?
俺は男色じゃないってこないだ思い直したばかりじゃないか!
キム・ユンシクは男、立派な賜物だってついてるし、恋人はチョソン
おまけに2人は既に肉体関係だって....

そんなユンシクに口づけ.....?
この好意は兄弟のような物だって、ヨリム先輩も言ってた。
成均館の男なら誰しもが味わう感情だと....

そうだ、兄弟だ。兄弟は口づけなどしないだろう。
ソンジュンは理性を持ち直すと頭を振った。
その瞬間ユニが寝返りを打ち、やがて目を覚ましたようだった

「う.....あれ、ぼく.......」
「目が覚めたか、キムユンシク」

ソンジュンは自分の思い直しのタイミングにほっとしつつ
冷静な表情を慌てて取り繕った

「カラン兄上.....ヨリム先輩とコロ先輩は?」
「2人なら、宴会とは別に飲みに出かけたよ」

ユニはほっとした。
感じからして、既に宴会は最中の時間だろう。
どこの部屋からも人の話し声すらしない。

「そっか、僕そのまま寝ちゃって.....」

壁を見ると、色鮮やかなチマチョゴリがかけてあった

「あ......あれ.....」
「ああ、ヨリム先輩がチョソンから化粧と一式、借りてきたそうだよ。」

なんて素敵な色のチマチョゴリだろう。
視線を落とすと床にチョソンの化粧箱が置いてあった。

「せっかく借りてきたのに悪い事をしたな」

ヨリムは下心があったにしろ、せっかく貸してくれたチョソンに申し訳なかった

「体調が悪かったんだ、仕方ないさ。
 それに,気乗りしなかったんだろ?身体の傷も見せたくないだろうし」

ソンジュンについた嘘を彼は気遣ってくれた。
たしかに、透けた素材のチョゴリからは腕や肩、胸元が見えてしまう

「きれいだな.......」

やはりユニは女心をくすぐられた。
チョソンのセンスはさすがだ、こんなの見た事ない
チョゴリを見るキムユンシクの顔が、一瞬少女のように綻んだ

..........

「見たいな....」
「えっ.....?」
「君の、チョゴリを着た姿....」

ソンジュンの方を驚いてみると、こちらをじっと見つめている。
カラン兄上は何を考えているんだろう.....
感情が伺い知れない瞳の色をしていた

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by beckanbecka | 2013-04-21 14:11 | 成均館スキャンダル

妓生遊び-3-

試験当日

ユニはどうなるか分からない勝敗を前にナーバスになっていた。
最悪の結果が頭をもたげる

もし女とバレたら.....
全てが終わりだ、命も、家族も、そして恋も。
ソンジュンはどんな顔で私を見るだろうか.....

ぎゅっと目を閉じる
ソンジュンはそんなユニの横に座り

「キム・ユンシク、顔色が悪いようだが大丈夫か?」
そっと顔を覗き見る
「カラン兄上、大丈夫。僕が可を取らないと...」

ユニの顔色は青白かった。

「開始!」

試験開始の声が飛んだ。

--------------------------------

試験後、ドヒョンがコホンと咳払いをすると

「それでは!これから結果発表を行う!アンドヒョン!不可!」
周りから爆笑の声が聞こえる。

可!不可!不可!可!次々に学生の結果が正の字で描かれて行く。
「キムユンシク、可!以上青組の可は11名!」
そして気になる赤組の結果が叫ばれる中、ユニはぎゅっと目をつぶる

「以上赤組の可は13!今回の勝者、赤〜!」

兄は力が一気に抜けたように座り込んだ。
負けた、ユニは今最大の危機に1人追い込まれていた。

「さあさあテムル、俺が朝鮮一の妓生に仕立ててやるからな♪」

宴会は明日の夜だ、
それまでに負けた学生は各自妓生の衣装を仕立て、化粧一式を揃えねばならぬ。
金のないユニには到底縁の無い、両班の道楽息子達の遊びだった。

ヨリムはチョソンの元を訪れると全てをペラペラと話しだした。
いつもはヨリムの紙より軽い話を中断して牡丹閣から追い出してしまうチョソンも
その日だけは興味深そうにヨリムの話を聞いていた

「まあ、ユンシク様が.....ふふふ、それはおもしろそう。
きっと、素敵な凛々しい妓生になるに違いありませんわ」
「だろう?それでだ、お前の白粉などを少し失敬できないだろうか?」
「ええ、よろしいですわ。ここには色とりどりのチマもチョゴリもございます。
綺麗なカチェも見立ててお貸ししましょう」

チョソンがふんわりと微笑む
ヨリムの顔もにやける、こんなチョソンは初めてだ。
やはり、恋の力は偉大だ.....

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血の気が引いたままのユニは貧血状態で、
頭が痛み、くらくらと眩暈すら感じた。
妓生の格好をして大勢の前に出る、もうおしまいだ...

自分だけが罰せられるならいい
しかし、そうなれば王も、家族も、責任を問われるだろう。
衣食をともにしてきたヨリムやコロ、ソンジュンは自分が女だと分かったら
どんな顔をするだろう...学びを許されぬ女が勉学をも共にするなど...
それが一番怖かった,失いたくない。

中二房にヨリムが戻ると
後から大荷物のトック爺がヨロヨロと現れ、その荷物を中に押しやる
「ヨリム様!トック爺はヨリム様の物持ちではございませんぞ!」
「まあ、まあ、爺、心は広く持たねばならぬぞ♡」

ぎゃいぎゃいとヨリムとトック爺が言い争いをしている

「おいテムル、本当に大丈夫か?」

コロがユニの額に手を乗せる
ソンジュンがキッとコロを見る

「コロ先輩、キム・ユンシクの看病は俺がします」
「ああそうかい。最初からこんな遊び毎年馬鹿馬鹿しい...」
そう言ってコロはユニの額に当てた手にグッと力を入れると、
壁に寄せられた布団にボスンとユニを沈ませた

「寝とけ」

「おいコロ、どこに行くんだ?」

コロは何も言わず酒を持ち外に出かけてしまった。

「なんだ、せっかく借りてきてやったが、テムルがこれじゃ〜無理だな。
しょうがない、俺も牡丹閣に戻るか。おい爺、乗せてけ。」
「爺はヨリム様のお付きの者ではございませんぞ!」
「一杯おごってやるからほらほら」

気のせいか、ヨリムはソンジュンにウィンクをした気がした


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by beckanbecka | 2013-04-18 20:30 | 成均館スキャンダル

妓生遊び-2-

くじ引き後、組み分けは
青がユンシク、赤がコロ、ヨンハ、ソンジュンという結果になった。

「なんでよりによって3人とも赤なの...」

ユニはがっかりと肩を落とした
ニヤニヤとヨンハがユニに声をかける
「きっとテムルの妓生姿は綺麗に決まってる!楽しみにしてるぞ」
「だから心配なんじゃないですか」

ソンジュンはヨンハに言い返す

「じゃあお前はテムルの妓生姿が見たくないのか?
ハ〜ン、じゃあお前、テムルが負けてもお酌はされるなよ?
テムル〜、俺がたっぷり可愛がってやるか・ら・な♡?」

ユニはゾッとした、冗談ではない。

「おい、何でテムルが負ける事前提なんだ?
俺たちが妓生になる可能性だってあるだろうが、お前がいるんだしな」
コロはちらっとヨンハを見る

「なに、俺たちにはカランという強力な人材がいるじゃないか!
今日から猛勉強だぞ、カラン!」
「俺は1人で勉強はします」

チラッとソンジュンがユニを見た
ソンジュンの、せめてもの慰めであった。
......しかし、ソンジュンとてユニの妓生姿が見たくて仕方が無かったわけだが...

「ぼ、僕は皆で勉強してきます!」
ユニが慌てて青組の学生に呼びかけ、勉強会を行う事にした。

------------------------------------------

ユニの呼びかけにそれなりの学生は集まったものの、
「どうせ今から勉強したって焼き付け刃だ、妓生を楽しもうじゃないか!」
ドヒョンはいい気な物だ....

ユニが勉強を終えて中二房へもどると、コロとソンジュンが瞬時に何かを隠した
ヨリムはニヤニヤといつもの調子でユニに微笑むと
「テムル、いい所に帰ってきたなあ」
と意味深に言葉を投げかけた

「なにがですか?」
ユニは不思議そうにヨリムに訪ねる
「コロ先輩に、カラン兄上も何隠したの?」
と彼らの背中に隠れた手元を覗き込む

「な、なんでもねえよ!」
コロが慌ててユニをぐいと押しやった
ソンジュンは目を合わせようとせず咳払いをした

「????」

「なに、男の課外授業をしてたんだよ。テムルもほら」
ポンとヨリムがユ二に本を投げた
受け取ってページを捲ると、妓生が服を脱がされあられもない姿で映っているではないか

「新しい春画だ、テムルも嫌いじゃないだろ?」
「な、な、な......」
「テムルが妓生になるときの備えに俺が2人に手ほどきをだな...」

ガンっ

本の角がヨリムの眉間に命中した
「いい加減な事してないで勉強なさったらどうですか!試験は明後日ですよ!」
ユニは本気で怒っていた。
その横でコロとソンジュンは知らんふりで経国大典を取り出し読み出した.......

その夜

「はあ、もう信じられません!僕は端で寝ますので2人はそっちで寝て下さい!」
「お前、老論のガキと俺が横で.....」
「寝て下さい!!!!!」
「わっ....わかったわかった!」

コロさえも尻に敷いてしまうユニだった。

ソンジュンは寝られない中、春画の中の妓生にユニを重ねた
チマから透けて見える白い素肌、ゆっくりと脱がせてふっくらとしたシルエットの胸元
唇を重ねれば桃のように染まる白い頬.....

やばい、鮮明にユニで妄想をしだすと止まらなくなってくる
身体が早くも反応し始めてくる.....ソンジュンはどうしようもできず
息を吐いて想像を止めようとする

テムルは男テムルは男テムルは男.....

止めようと思えば思う程
頭の中の妓生はソンジュンを抱きしめ甘い声で誘惑する
「ソンジュン様.....」
胸元の紐をソンジュンが解きスルスルと落ちて行く、露わになる膨らみ...
「ユンシク.....」

堪えられずソンジュンはすっくと立ち上がると
のしのしとコロとユニを跨いで外へ出て行った

...その後、ザバーッと水が何度も滴る音が夜に響いた。

「カラン兄上、どうしたんでしょう?」
「ほ、ほっとけ」

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by beckanbecka | 2013-04-15 18:43 | 成均館スキャンダル

妓生遊び-1-

「え?」

ユニはビックリしてドヒョンの顔を見て大声を上げた

「なんだテムル、そんな大きな声を出して。楽しい行事の一つだぞ?」
「孔子は仰った....」
「お前は黙ってろ」

成均館学生の最年長者、アン・ドヒョンは黒眼鏡できどったウタクの口を塞いだ。

「試験で不可を取った方が妓生の服装をする!?」
「そう、そして試験後に酒をそそと注いでやるのさ!」
「そんな....」
「テムル、お前はこれの面白さを知らんな?俺は毎回妓生をやっとるわ!」

がははは!と万年学生のドヒョンは豪快に笑った。

なんでも、くじで赤組、青組に分かれ月に一度の試験を受ける。
それで不可が多かった組の負けとなり、その組の人間は夜の宴で妓生に成り済まし、
勝った組に接待をしなければいけない、という妓生遊びだった。

「だから大射礼とかでも妓生の格好をして応援団にいるわけか....」
ユニは何故自分の体系にあったチマを持っているのか、謎が解けた。
毎年必須の衣装だったわけだ...

これは自分が可を取ったとしても団体責任だ、どうなるかわからない。
不安な顔でチラッとソンジュンを見ると、ソンジュンもユニを見ていた
「できれば、カラン兄上と同じ組であります様に.....」とユニは思っていたが、
ソンジュンは全く違う事を考えていた

「キム・ユンシクの妓生姿....見たい、見たいに決まっている」と。

「じゃあくじ引き開始だ!」

ウタクがくじを手前の人間から引かせていく
「僕は.....青だ!」ユニがあわててソンジュンの手元を見ると、
無惨にもソンジュンが引き当てたのは赤色であった

「そ、そんなあ.....」

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by beckanbecka | 2013-04-13 01:02 | 成均館スキャンダル


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