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星を見つめて-4-



「チョン・ソンイさん、最近恋愛はしていらっしゃいますか?」

レポーターが好奇の目で聞く。
きっと、メディアにも取沙汰された私とト・ミンジュンについて言ってるのね。
そうね、うまく言ってますというべきか、どうなのか。

「今は....恋愛は考えられないんです。頂く仕事がどれも素敵な作品ばかりで
 恋愛する暇がないけど、困ったとは思いません、むしろ光栄です」

そう言うと、レポーターの後ろでマネージャーとアン代表が拍手の真似をしていた。
女優の合格の解答って言いたいんでしょうけど、私の本心だもの
うまく言えて当然よね。

「いやぁソンイ、本当に見違える様に成長した気がするよ
 一皮も二皮も向けて、大人の女...そして本当の大女優の風格を漂わせて!」

「おべっかは良いから、さっさと移動しましょう。」

.....................................



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仕事を終えて、彼との思い出が一番詰まった場所に帰るのが何より幸せだ。

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「あ〜〜〜今日も頑張ったわ、ミンジュンさん...」

休みでも、どこにも出かけなくていいから助かるわ。
ただ、隣のあなたの部屋に行けば良いだけだもの。
お金がもったいないし引っ越せば?と弟は言うけど、それはだめ。
ここはトミンジュンの居場所であり、それを変えたくないの。

「まったく、二部屋も借りるなんてもったいない」

母は言うけれど、私のお金をどうしようが関係ないし、
彼という存在が無ければ、この場所にチョンソンイは無い。
それを分かってるからか、2人はもう何も言わなかった。

コンコン

ガバッと身を起こす

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「入るね。......どうしたの?そんな顔して」

........それは、ユ・セミだった。
ミンジュンが去った後、セミとはやっと本当の友達になれた気がする。
フィギョンがここに来るから、とか、そんな事は関係なく、落ち込んでいた私を
たびたび訪れてくれたのはセミだったからだ。

「セミか........」

「なに、またト教授を期待したの?」

「違うわよ」

.......................................

「待つって......本当に辛いのね。
 このままミンジュンさんを待って...どれくらいかかるか分からないのに何年も....何十年も
 私、待てるかしら?たった1年ちょっとでこの有様なのに.........」

「大丈夫よ。戻ってくるかもしれないんでしょ?
 そんなに思ってる相手なら、待てる。待つ事にもなれてくるわ。
 私なんて10年も待ったのよ........」

「........あんた.....辛かったのね......
 私、全然そんな気持ち、気付けもしなかった.......」

フィギョンをひたすらに片思いし、
何度も私に告白や、プロポーズをする彼を見てきたセミ。
今になってみれば、彼女が私を憎く思う気持ちは十分理解できた

「やめてよ、ソンイ。私はもう吹っ切れたし、大丈夫よ
 そんな事より、ちゃんとメイク落として寝ないと。
 ト教授が帰ってきた時に振られちゃうわよ」

そう言うと、ソンイはガバッと起き上がり、いそいそと洗面所へ歩いて行った。
その姿を見て、くすくすとセミは笑っていた。

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「うん............」

夜、目をふと覚ますと
彼がじっと私の事を見つめていた

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「ト・ミンジュン......いつから夜ばいなんてする様になったの..」

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「シッ.........その気にさせてまた居なくなるなんて、フェアじゃないわ....」

私はミンジュンの唇を指先で止めた。
何度も触れた、あのムニムニとした感触が懐かしくて。
その瞬間、彼が薄くなり消えそうになり

「でも消えちゃダメよ。キスはダメだけど」

そう言って、ソンイはミンジュンの腕を抱き寄せた

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「私が朝目覚めるまで....せめて夢の中だけでも.....こうしてて......」

そっとソンイは目を閉じながら言うと、
ふっと、彼も微笑んだのだった。
でもなぜだろう?夢なのに.......とても暖かい......


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by beckanbecka | 2014-10-19 21:50 | 星から来たあなた

星を見つめて-3-

「おっはよ。お腹すいちゃった。」

キッチンへと入ってくると、
心配で泊まり込んでいた母親も弟も
いきなりのソンイの普通の態度に、きょとんとした

「..........ソ、ソンイ....アンタもう大丈夫なの....」

「姉さん....無理してない?」

「え?何言ってるの。私はいつも私。
 落ち込む時もチョンソンイ、喜ぶ時もチョンソンイ、寝ても覚めても私は私よ」

「でも、昨日と全然違.......」

「どうでもいいじゃない、つまんない事は引きずらないで、
 ほら、朝ご飯食べるわよ!」

「.....まだ作ってないけど....」

...............................................

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(一体、この子昨日何があったのかしら。)

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(もしかして、ミンジュンヒョンから連絡でも来たのかな。)

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「何よ、2人してじろじろ見て。」

「いや、別に....アンタ本当にもう大丈夫なの」

「何が」

「トマネージャーの事で落ち込んでたじゃない」

「待ってたけど、暇だから女優復帰する事にした」

「ヒョンから連絡でも来たの!?」

「いや。でもあの人は元気にしてるわ」

ソンイは青々と茂るミンジュンの家の植物を思い、そう言った。
彼が生きているから、活き活きと育ってるの。
いくら遠い星に居ても、あなたが元気なら、私も頑張れる。

母親と、弟は、いつもの強い調子だが、素直な彼女の言葉に
やっと安心した様に、顔を見合わせて微笑んだ。

「そうだ、卵焼き作るの忘れてたわ」

「ちょっと、オンマ。通りで物寂しいと思ったわ」

母はフライパンを暖めながら、
ふっと嬉しそうな笑みを浮かべた。

...................................................

それから、数ヶ月がすぎた。

「カット!OK~! 
 いやぁチョン・ソンイさん、今の演技最高だったよ」

「ヌナ〜温かいコーヒーどうぞ」

「オンニ!毛布どうぞ、ヒーターも」

まだ春は遠いが、
私の身体はいつも何かに燃え、何かに飢えているようだった。
アン代表の事務所に戻ると、ソンイは自らオファーを吟味し、積極的に受けた。
もう母親も、アン代表も、介入しようとはしなかった。

それは、フィギョンの進めてくれた顧問弁護士を連れての契約に望んだからもあるし
なにより、辛い想いをしてきたソンイの辛さ....特にトミンジュンが居なくなってからの
彼女の沈痛な様子には、皆が心底心配し、反省をしたからというのもある。

「ありがと。」

「ヌナ〜」

彼は嬉しそうに微笑んだ。
再びソンイの元で働けた事も喜びだが、彼女のそんな一言が
彼らはとても嬉しかったのだった。

「ヌナ、変わりましたね。以前よりももっと美しいです」

「ちょっと、それって以前は私は美しくなかったって事?!」

「そうじゃないですけどぉ〜イテテ、イテテ」

そのとき、監督がソンイの元へと走ってきた。

「次はキスシーンだから、よろしくお願いします」

「一回で終わらせるわよ。相手にもそう言っといて」

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「キスシーンとバックハグシーンはするなって言っただろ」

.......................

ト・ミンジュン........

ふと、目の前に居る男優がミンジュンに重なり、
いきなりの事に、ソンイは目を見開いた。
その瞬間カチンと音が響き

「カット!チョンソンイさん、申し訳ないがもう一回行きます!」

「ごめんなさい、今のは私が悪いわ。」

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「ごめんね、トミンジュン、浮気しちゃって。
 でも、一回のキッスだけだからね?軽いやつ。かる〜いやつ!」

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私の手の中には、色んな表情をしているあなたがいて
毎日今日の仕事の事とか、楽しかった事、悲しかった事 色々と話しかけるの。
空の上から、それを聞いてくれてたら良いな、と思って。

聞こえる?トマネージャー。

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by beckanbecka | 2014-10-16 18:04 | 星から来たあなた

星を見つめて-2-



「フィギョナ、ソンイの様子はどうだった?!」

ミンジュンの家を出ると、彼女の母親が待ち受けていた。
彼女もまた、というよりも一番に心を痛めているのは、彼女だった。

自分の欲が娘を仕事へ追い立て、そのせいで彼女の時間を奪って来た。
理由は分からないけれど、あの男、トマネージャー、いや、ト・ミンジュン
あの人に恋をした娘を応援してあげられなかった事、そしてその彼が去ってしまった事で
娘が立ち直れない程にダメージを受けている

見ていられない程憔悴する娘に、
私は何もしてあげられない...そう、母親は自分の今までを後悔し責めていたのだ。
よく思い出してみれば、あの子の側にはいつもあの人がいて、いつも世話を焼いてくれた
ハーバード大卒だし、あの若さで教授、よく見れば容姿も整った人だった

「ええ、少し今日は元気が出たみたいで、僕の話も聞いてくれました。
 もう少し時間はかかるかもしれないけれど、あいつ...トミンジュンのために、
 自信を取り戻せるんじゃ無いかって思....」

「アニ、アニ、そんなのどうだっていい。
 あの子が笑顔でいられたのも、私たち家族を引き寄せてくれたのも
 今となっては......トマネージャーのお陰なのよね.....」

「え?」

母親は、自分の話を聞いているのか
何かを考えていたのか、勝手に話を自己完結してしまっていた。
フィギョンは、いつもの彼女らしいリアクションにふっと笑い

「もうチョン・ソンイは大丈夫です、お母さん」

そう言って帰って行った。

..............................................

その夜、夢を見た。
とても幸せで、暖かい夢.....

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「あなた、起きて。もう朝よ」

「う〜ん......」

「早く起きて、もう朝ご飯も出来上がってるんだから....
 起きないとコショコショしちゃうわよ?ほら!コチョコチョ!」

「はは!!!チョンソンイ!止めないか!ははは!」

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「ははは!はは、こうなったら.....えい!」

そのままあの人に抱きしめられるの。

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「ねえ、あの通販のフライパン、良さそうじゃない?1+1でお得だし」

「君はいつもいつも1+1に惑わされて失敗ばかりじゃないか、だめだ。
 必要なものだけを買えば良いし、品質はちゃんと確認して買わねば」

「いいじゃない。返品可能だって言ってるし。0、1、0の....」

「ダメだ!ほら、代わりにみかんでも食べて」

「んん!もぐ....もぐ...あなたからもらう蜜柑は特別に甘いわ」

そんな、幸せな夢を見ました。

ねえ、ト・ミンジュン
私、あなたが帰ってくるまで、人に自慢できる様な女で待ってるわ。
私は韓国の...ううん、この地球を代表する女優チョン・ソンイよ

だから、あなたの星でもいっぱい、いっぱい私の事を自慢してね。

ソンイは翌朝目覚めると、しっかりと目を開いて
そう固く心に決めたのだった。

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by beckanbecka | 2014-10-13 17:46 | 星から来たあなた

星を見つめて-1-

(注意)

これは「星から来たあなた」の二次小説です。
結末がネタバレとなる小説ですので、ドラマを見ていない方は
視聴してから読まれる事をお勧めします。



私が愛する人が行ってしまってから、
一体どのくらいの時間が過ぎたのだろう。

「チョン・ソンイ、君らしくない。
 しっかり食べないと、また痩せてしまうぞ」

彼が微笑みながらそう言う。

「ト・ミンジュン」

私は彼の名を呟く
あなた、行ってなかったのね?そうなのね?
もうどこにも行かないで、ずっと私の側にいて。
そう私が言うと、彼はふっと笑って,私を抱き寄せた

まるで、星屑を抱き集めるみたいに眩しくて、不思議な感触がした
でも、あなたの香りがする。
今までに何度もあなたに抱きしめられる度に香った,あなたの香りが

もう、私を離さないで

.............................................

...........................

目を開けると、眩しい光で私は目を細めた。
そっと横を見るけれど、毎晩そこにいた彼の姿は無かった。
何日目だろうか,彼のベッドで眠っては,朝起きる生活は。

また朝が来たのね 毎日毎日何も起こらない1日の連続

ソンイはそろそろと目を開けると,じっと天井を見つめた。
夜空なら,あなたが見ている様な気がするから好きよ。
夜空も,毎晩見上げ続けている、あなたはするなって言ったけど。

「ソンイ!チョンソンイ!あけろ!」

ドンドンと今日もドアを叩いているのは、
彼女にずっと片思いをし続ける男、イ・フィギョン
彼女が自分を見る事は無いし、それを期待するわけでもない、
ただ、俺はあいつを守ってやらなきゃ、俺がそうしたいから そして

ト・ミンジュンにそう頼まれたから。

「フィギョン...なんで毎朝来....」

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「ほら、一日の始まりは朝食からっていうだろ?
 ご飯,勝ってきたから一緒に食べようぜ」

フィギョンは以前と何も変わらない優しい表情で私にそう言った。
以前の様に申し訳ない,と言う気持ちはいつしかなくなった。
彼の厚意に甘えてるようで,自分にも腹が立っていたのに,それも無くなった。

なぜだろう?
多分,彼の優しさに、微塵も私への想いの重さを感じなくなったからだ
彼は,私を上から見つめている...私たちには決して見えないトミンジュンを認めてくれたのだ
私はそう思っている

「うん.....入って」

「そういえば、またお前の事務所の社長から持っていってくれって。」

フィギョンは社長の長々と綴られた手紙と,契約書を手渡した。

「こうやってトミンジュンの陰を求めてここにいるよりは、
 仕事をして気分を紛らわせた方が良いんじゃないか?
 世間はチョン・ソンイじゃないと!ってお前を求めてるぞ」

「ん....ねえフィギョン」

「なんだ?」

「復帰したら....私、元のチョンソンイに戻れるかしら」

「何言ってんだ、お前らしくない。当然だろう?お前がチョン・ソンイなんだ」

「そうじゃなくて....強くて、いつも自信に満ちあふれて、こんな泣き言言わない
 以前の私に戻れるかしら」

ソンイは、お粥をスプーンで混ぜながら,静かにそう言った。
こんな風にあの人のせいで、何も考えられなくなる程弱った私なんて,
人には絶対見られたくないもの

「俺の恋人はあのチョンソンイだ!
 天下の国民的大女優、チョンソンイなんだぞ!って、あいつ自慢したがってるぞ」

その言葉に,ソンイは視線をあげた。

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「そう...かな......」

「そうに決まってるだろ、韓国の大女優が恋人だぞ!
 .................毎日お前の事を見るって言ったんだろ?
 それなら..........それなら、ソンイ、あいつのために頑張らなきゃ。
 お前が輝いてないと、他の奴に自慢できないだろ。」

「フィギョン.......」

彼の一言で、
やっと 心に生気と希望が戻った気がした。
冷えきって,時を止めてしまった心が,

いまやっと

動き始めたのだ

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(屋根部屋のプリンス二次小説 更新中!)
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by beckanbecka | 2014-10-09 21:49 | 星から来たあなた


屋根部屋のプリンス二次創作小説をつらつらりと書いてます


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