静かな海の様に-17-

ガチャガチャ

バタン

「あぁ寒かった、疲れた!」

ドサッと買い物袋を玄関に置いた。
仕事して図書館行って、やっと彼女は家に帰ってきたのだった。
ビクビクしていったけど....予想もしてない事ばっかり起きて

なんか.....夢でも見てるみたい。

”好きです”

”寝てる間にキスしました”

パクさんの声が蘇る

あの視線も あのキスした時の優しい態度も うっとりする程ドキドキする視線も

.................

あのパクさんが、私を.....す....好き...か。
彼女はリビングのソファにごろんごろんと身を投げた。

「嘘みたい....私の事好きだなんて...”他の人とは違う”?
 “汚い手を使ってしまう程に好きです”?嘘ぉ....!」

ゴロゴロゴロ

ドテッ

「いてっ」

彼女は彼の手慣れた感じにショックだった物の、
バスで1人揺られている時間、少しずつ先ほどの事を思い出していて、
やっと実感が沸いてきたのだった。

「.................でも.......僕の事好きなんでしょ?ってバレてる所が....
なんか凄く見破られた感じで、悔しい.........。」

嬉しいのに、何となくムカつく

「最初の哲学書の時とか、返却の時とか、恋愛小説の棚で会った時だって
 私がパクさんにドキドキしてるって、わかってたんだよね」

彼女は胸に抱きしめていたミッキーのぬいぐるみを、きつく羽交い締めにした。

「それだけが、納得できない...」

ギリギリギリ

..............................................

「ゴホっ,ゴホっ.....何だろう、風邪かな.....」

ユチョンは、退勤後に車で家へ帰っている途中だった。
2週間会えなくて、嬉しくて、俺なりに誠実に謝って告白したつもりなんだけど、
やっぱりキスした事、言わない方が良かったのかな.....

「はぁ....俺はこんなに君が前から好きだったんだって....
ただ伝えたかっただけなんだけどな.......」

ハァ...

もう何度目かの大きな溜め息を吐いた。

ハァ......

もう来てくれなかったら俺、どうしよう.......。
本も返却が完了してしまったし、嫌いって言われたし...
彼は家に着くと、ハァ〜と最後にまた溜め息を吐き、ベッドにドサッと転がった。

PRRR PRRR

「もしもし....」

”おーユチョンか?なあなあ、こないだ言ってたお前のファンの子、
 明日図書館に行くって言ってたからよろしくな。
 多分、俺の知り合いって話すと思うから。好みだったら報告頼むぞ”

「お前らのせいだからな」

”え?なに?俺のお陰?良いんだってそんなの!ハハハ!じゃあなー ブッ”

ツー、ツー、ツー

「....................」

”女性の扱いに慣れてる遊び人は嫌いです!!”

最後に聞いた彼女の一言が蘇る。

たしかに彼女は少し揶揄うと、真っ赤になって可愛いと思った。
今まで生きてきて、自分の事を好きなんだなって分かる程、言いよられてきた。
だから、控えめでもその表情で彼女も好意を抱いてくれてるって分かったし、嬉しかった。

確かに、好きだからって親しくないのに揶揄い過ぎた節はある。

でもさー.......

「俺は別に遊び人じゃないっつうの!」

ガバッと起き上がりながらそう彼は言うと、両手で顔を覆った

「久しぶりなんだよ、こんな気持ち......」

彼は少し寂しげな顔で、唇に触れた。

きっと2人なら、お互いを想い合えると思うんだ。
俺は君の方を抱いて、君は俺の身体にぎゅっと抱きついて
2人なら穏やかな時間が過ごせるって、確証はないのに、どうしてもそう思ってしまう。

ハァ.............

「久しぶりにがっついたと思ったら、俺がっつき過ぎ.....」

ギシ..........

彼はベッドを降りると、さっさとシャワールームへ向かった。
疲れてるのもあるけど、何だか色んな事があり過ぎて、
もう今日は寝てしまおう.......

ジャー......

...................................................

「...............両思いなのに.......ダメだよね、このまま行くの辞めたら」

彼女はテレビを見ながら,チラチラと時計を覗いた。

”確かに俺も遊んでた時代?ありますよ。
 でも男にとって、その場限りの女なんですよ,そう言う付き合いで選ぶ女性って。
 本当に真剣にある女性と恋に落ちた時、もうね、全く違うんですよ。”

テレビで、子煩悩な父親である俳優が話している。

”俺の人生、この人しかいない!って、分かるんですよね。でも、遊んでそうって言われて
 過去に起こった事はもう取り返せないじゃないですか、だからもうねー必死でしたよ。
 付き合うのも大変だったし、プロポーズもOKもらうのに時間かかったし。”

分からないなあ、私はそんなモテモテの事なんて皆無だったし。
そんなもんなのかなあ............

”お弁当を作ってくれる人もいないですし”

パクさんの言葉を思い出した。
お弁当を作るって言った時、凄い嬉しそうだったよね....

「....................」

彼女はテレビを消すと、キッチンの棚を開けた。
ピンクのスープポットを取り出し、玄関脇にまとめていた袋の中から、
ブルーのスープポットを取り出した

二つ手にして、じっと眺めた。

「.....................」

どうしよう......かな.....

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by beckanbecka | 2014-12-07 21:21 | 妄想小説


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