静かな海の様に-30-

どうしますか、とパクさんが私に聞く間も、
雪はますます酷くなるばかりだった。

「そうですね、このままずっと車にいるより、そっちの方が良いと思います」

冷静に考えても、そうするべきだと思った。
それに、都心に近いここでこうなのだ、もし明日も酷ければ都心も麻痺してるはず。
申し訳ないけれど、その時は遅刻か休ませてもらうしかない。
私はそう覚悟を決めた。

「OK、じゃあ下道に降りましょう」

短い間だったが、運転するのも一苦労だった。
ゆっくりしたスピードで車はMOTELに入っていく。
駐車場が屋内なのは幸いだ。

「こんばんわ、すみません部屋ありますか」

「ええ。一室だけ空いてるよ,外は酷かったろうに」

「ええ、帰ろうと思ったらこの天気で」

オーナーの中年女性は手際よくキーを渡し、
MOTELの簡単な説明をパクさんにしている様だった。
受付がすむと、エレベーターで上の階まで上がる

「505....ここですね」

パクさんがドアを開けてくれると、
中は可愛らしいクリーム色の落ち着いた部屋だった。
部屋は暖かく、身体がほっと落ち着く

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「良かった、部屋は暖かいですね」

パクさんもほっとした様に微笑んだ。

「本当ですね。可愛いお部屋で良かったです」

彼女は寂れた外観に予想もしていなかっただけに、その可愛い内装に心が弾んでいた
あれこれと、置いてあるインテリアを興味深そうにちょこちょこ触っている。
あ、コーヒーも置いてあるし紅茶もある。お菓子まで!

「これはなにかな。あ、飴だ!」

「楽しそうですね」

「だって、凄くこの部屋可愛いし、色々置いてありますよ^^」

「どれ、コーヒーでも作りましょうか」

後ろから、パクさんが覗き込んでくる。
この小箱には何が入ってるのかな???チョコかな?
彼女はパカッと小さな箱を開けると、そこに入ってるのはコンドームだった

「あ」

「あ。」

後ろからパクさんが覗き込んでいるだけに、私は固まった。

「コンドームでしたね」

ふふ、とパクさんは笑う。

「............................」

彼女は、自分が色々と興味津々で見て回った事を後悔した。
そうだ、いくら可愛い内装でもここはMOTELなんだった....
パクさんだって男なんだから,コンドームくらい珍しくも何ともないんだよね。
っていうより、別に特別な物じゃないよね、きっと....

「どうかしました?」

何も言わない私を不思議に思ったのか、
パクさんが私の正面に立ち、顔を覗き込んできた。

「あ、いや...なんでもないです。コーヒー、入れますね!」

「うん。あ、僕お湯をウォーターサーバーから汲んできますね。」

「え?ウォ、ウォーターサーバー」

キョロキョロと彼女は部屋の中を見渡した。

「大体廊下の突き当たりら辺にあるんですよ」

パクさんは手慣れた手つきでケトルを持ってドアの方へ歩いていった。
そ、そんなもんなんだ.........
私、こういうホテルは初めて来たしな....

「はぁ。流石にまだダメだ....」

ユチョンは廊下に出ると、うなじに手を当ててうーんと天井を仰いだ。
一瞬、あの瞬間に彼女を後ろから抱きしめて,ムードに任せてしまいたくなった。
でも流石に我慢しなきゃ行けないよな、俺.....二度目のデートだぞ!?
....いやいや、なしだろ。

「ふー...」

彼は廊下を歩きながら深呼吸を繰り返した。
まるで、吹雪を口実にここに俺が連れ込んだみたいに思われるじゃないか。
さっきは、本当にこれが最善の方法だと思ったからで.........下心はあるけど、
まだ、まだなんだ。プラトニックでいたい様で、でも触れたくなる

いや、待て俺。まだだぞ、まだ!
抱くなら、本当に2人が好き合って、待ち望んでからが良いんだ。
そういう関係を持ちたいと思ってる、彼女とは。

コポコポコポ....

誠実に思われたい俺と
男の欲望に任せて、君を欲しがる俺と
どっちも俺で、どっちも本当の気持ちなんだ

「明日早く帰らなきゃ行けないんだし、変な気起こす前に寝るか....」

ガチャ

「お待たせしました。」

「あ、パクさん」

ドキッとした。
この部屋のエアコンがよく効いているせいか、彼女はコートと
カーディガンを脱いでハンガーにかけている所だった。
カシミヤのトップスから浮かぶ身体の柔らかそうな曲線

俺は思わず、決心したばかりの心がぐらぐらと揺れ動くのを感じた。

「結構エアコン効いてるからか、熱くて....」

「そう....ですね...」

外は吹雪だというのに
じわりと、俺は身体が熱くなるのを感じた

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by beckanbecka | 2014-12-21 22:42 | 妄想小説


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