あなたを知らないーさよならヌナー

1人で、コンサートを見に行った。
ジェジュンヌナの最後のコンサートだ。
ユチョンは仕事で来れなかったけれど、私はチケットを買って、
泣きながらも一生懸命ヌナに声援を送るファンの中で、私も必死に叫んでいた。

一瞬、ヌナがこっちを見た気がしたけど
きっと気のせいだろうな。
ヌナに、座席がどこ何て言ってないし

ヌナはたくさん泣いて
それでも、最後までキム・ジェジュンとして
最後の、最後まで本心でファンに語りかけ、心を通わせていた。
過ぎていく時間一刻、一刻を惜しみながら。

「ただいまー.......」

家に帰ると、ユチョンがソファに座り髪を拭いていた

「おかえり」

そう言って立ち上がると,ユチョンは彼女に微笑んだ

「どうだった?ヒョンのコンサート」

「うん、すごく....ヌナらしい最後だったよ」

ユチョンはじっと彼女の顔を見ると、静かに微笑んだ。
彼女の目が,まるで泣きはらした様に腫れていたから
まるで本当に、自分たちのファンを前にしているみたいだ

「そっか」

「うん..........」

ユチョンは微笑みながら彼女の肩に手を起き、優しく引き寄せた。
背中に手を回して、ぎゅっと抱きしめてやると、
彼女はユチョンの腕の中、胸に顔を埋めた

「大丈夫。2年なんて、すぐに会えるよ」

「うん...........」

「休みの日には,会えるさ」

「うん...........」

優しく落ち着いた声に、悲しみが込み上げてくる。
ぽん、ポン、と優しく背中を叩いてくれる手
ダメだ、優しくしてくれれば,してくれる程我慢が...

「泣けよ。俺しかいないから」

そう言われて、私はやっと声をあげて泣いた。

.............一体、どれくらい時間が経っただろう
ようやく涙が収まった頃,玄関のチャイムが鳴った。
ユチョンがソファを立つと、インターフォンに出てくれた

「誰?」

「噂をすればだ」

誰だろう?
そう思って玄関の方を見ると、ヌナが笑いながら入ってきた。

「ヌナ!」

「エギヤちゃん」

「ヌナぁ」

私は慌ててソファを立つと、ヌナの方に駆寄った。
ヌナは全て分かってる、という風に両手を広げて、私を受け止めてくれた
きつく、こんなにきつくヌナ....ううん、ジェジュンに抱きついた事なんて
今まで無かった。

すごくいい匂いがして
ヌナ何て言ってたけどすごく私より背が高くて,男の人の感触がした
しっかりと私を受け止めて、抱きしめてくれている。

「ぬ...ヌナ...今日..ヒック」

「うん、今日コンサート来てくれたよね。」

「わかったの?」

「うん、見つけたよ。あんなに遠い席に座ってたら、
 泣いてる涙も拭ってあげられないだろ,馬鹿だな」

頭上で聞こえるジェジュンの声は、とても優しくて暖かかった。

「ごめん....ヌナ....最後まで、かっこ良かったよ」

「当然だろ。俺はキム・ジェジュンだよ?
 最後まで俺は、俺じゃないとファンがガッカリしちゃうでしょ?」

「うん」

2人がきつく抱きしめ合う姿を、ユチョンは微笑みながら見ていた。

「ヌナ、お休みには帰って来てね」

「うん」

「連絡ちょうだいね」

「うん」

「健康には気をつけてね」

「うん......エギヤちゃん」

そう呼ばれ、私は上を向いた。
ヌナは私をじっと見つめると、親指で涙を拭ってくれた。

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「浮気、すんなよな。」

「ヌナぁ...................」

「2年後に戻ってくるまで,ずっと俺の事好きでいろよ」

「うん......」


ヌナの手が私の頬に触れる
じっと私たちは見つめ合って、何も言わず心を通わせ合った。
すると、ふいにヌナの顔が更に近づいて、唇に柔らかい感触がした

「!!!!!」

背後で、ユチョンが驚いて目を見開いたが、
ジェジュンは彼女にキスをしながら、彼にウィンクを送った
ユチョンは....ジェジュンを睨んだが、すぐに吹き出して静かに頷いた。

「................ぬ、ヌナ......」

唇が離れると、彼女は呆然とジェジュンを見上げた。

「俺の物なんだろ?だから、今のは浮気すんなのキス」

にんまりとヌナは笑った。
驚きでだろうか、私の涙はいつの間にか止まっていた。
そして背後で咳き込む声が聞こえて、そこにユチョンがいた事を思い出した

「!!!!!!ゆ、ゆユチョナ!!!」

ふんっと視線をそらすユチョンに、私は慌てた

「ユ、ユチョナ!これはその....キスだけどキスじゃないっていうか....
 そ、そういう意味のキスじゃないの!!!」

「しっかりキスしてたけど」

「違うの!」

後ろから、グッと肩を抱き寄せられた

「帰って来たらキス以上の事もしようね♡」

チュッと,今度はホッペに唇の感触が。

「!!!!!」

今度のユチョナは、驚いてヌナを睨む様に見てる。
ま、まずい.......せっかく最後に会えたって言うのに...

「ヒョン!」

「あっは、おっれの方が早く帰ってくるもんねー♡
 お前が除隊した時に、俺たちができてたらごめんね?ユチョナ♡」

「な....な....ヒョーーン!」

「あっはっは!俺そろそろ行かないと。
じゃあエギヤちゃん、ユチョナ、またな」

「..........」

ユチョナは口をつぐみ、2人はじっと見つめ合っていた。
やがて、ヌナが近づくと、ユチョンを抱き寄せた
2人は何も言わずしっかりと抱き合っていた。

きっと男同士の抱擁で
言葉には出さなくても、2人は心を通わせているんだ
そう知るには十分だった

「じゃあな」

「元気でな」

そう言ってヌナは帰っていった。
ヌナ、浮気なんてする訳ないじゃない。
あんなにカッコいいキム・ジェジュンを最後まで見せてくれたんだもの

「ヒック」

その夜、私はベッドの中でヌナのCDを聞いた。
後ろから抱きしめてくれる彼の暖かさに包まれながら、
ずっと、ずっと、キム・ジェジュンの声に耳を傾けていた。


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ジェジュン、いってらっしゃい!
からのポチ、お願いいたします(TT)ノジェジュン〜


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by beckanbecka | 2015-03-30 20:50 | 妄想小説


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