静かな海の様に-94-

ジェジュンの告白に、2人はぽかんとした。

特に彼女は、ジェジュンが自分にそんなことを言うなんて夢にも思わず
頭が真っ白になっていた。

「ユチョナには弁当を作ってくれる女がいるんだろ?」

「こ、これは違う!それに、それは俺が電話で頼んで作ってくれた弁.....」

「今日は別の子、明日はこの子、ってでも決めてんの?お前」

ニコニコして話すジェジュンさんの声は
触れればすぱっと切れてしまいそうな,刃物の様な鋭さがあった。
パクさんとジェジュンさん、親友同士でも....そういう物言いもするんだ....

「追ってまで来た彼女だろ?
 好きって言いながらこれなら、全然俺は遠慮しないけど。」

グッと彼女をジェジュンは抱き寄せた

「あ」

ジェジュンは、ユチョンに向けた冷たい視線をニコリと変えた。
彼女の方を向くと、覗き込む様に顔を近づける

「ねー♡さ、見晴らしの良い所で食べよ♡」

ジェジュンはさっさと彼女の手を引いて、高台の方へ行ってしまった。
思ってもいなかった展開に、ユチョンの心は焦った。

「あの」

「わー、ここすっごい綺麗に町が見えるね」

「あの、Jさん!」

「ん?」

ジェジュンさんの笑顔は、前と変わらない優しい物だった。

「Jさん...本当は、何か理由があって来たん....でしょう?」

「んー♡?」

ジェジュンさんは微笑んだまま,口を開こうとはしなかった。

「Jさ.........」

「待てよ!」

パクさんの声がして振り向くと、パクさんがこちらへ走ってくる。

「焼きもち焼いてくれるかなんて思って、ごめん!すごく俺、幼稚でごめん!
やっぱり友達なんかじゃ嫌なんだ。俺の傍にずっと居てほしい。
.........愛してる」

彼女を見据えると、ユチョンはしっかりとそう言った。
彼女だって同じ気持ちだった、友達なんかじゃ嫌だ。
ずっと、あなたの傍にいて、私を見てほしい

「パクさ.......」

ふと、ジェジュンの手が緩んだ

「パクさぁん」

彼女はその手から離れると、ユチョンの方へ駆け出していった。
手を広げて彼女を受け止めると、ユチョンはしっかりと抱きしめた。
ジェジュンの方を見ると、彼は親指を突き出して「よかったな」と言っていた。

ありがとな、ジェジュン

「ごめんな...」
「私こそ....ごめんなさい...」
「愛してるよ....」

「あーあー、盛大に俺、振られちゃったじゃん」

振り返ると、クスクスと笑いながらジェジュンがそう笑っていた。

「Jさん........」

「親友はさ、優しく慰めてやるだけの存在じゃないんだよ。
たまには突き飛ばして、道を正してやるのも親友の役目....だろ?ユチョナ」

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「ああ.......」

「やばっ、俺用事があるんだった。夜また会おうよ、飯でも食べよう」

じゃあねー、とひらひら手を振ると、Jさんは駅の方に行ってしまった。
本当に用事ついでにここへ来てくれたんだろうか。
2人はそんなのは嘘だと分かっていた

ありがとう、ジェジュン 

.............................................................

「もう時間なくなっちゃったね」

「うん。急いで食べましょう」

「その前に」

ユチョンはそっと、ベンチで彼女に近づき座り直すと肩を抱いた
覗き込んでくる顔の近さが,本当に久しぶりで恥ずかしくなる。
うつむく顔  また深く覗き込む彼の顔

目が合うと   もうだめ

ユチョンはしたから唇を重ねると
そっとほほに手を寄せ、彼女の顔を引き寄せた。
優しく、触れ合うだけのキス

聞こえる鳥のさえずりと 優しい風

.............................................................

ぐぅ〜キュキュキュ

「あれー?司書さんお昼行かなかったんけ?」

「は、はあ、ちょっと........」

結局、キスに夢中になり過ぎてお昼を食べる時間がなかった.....
彼女もきっとお腹すかせてるだろうなぁ.......
ユチョンはカウンターに座りながら、恥ずかしそうに溜め息を吐いた

俺はキスを覚えたての中学生かっ

「................あぁ」

そっか、それなら次はABCを覚えていく高校生だよな。
もう一回、全部一から彼女とやり直すんだ。
ふん、と彼は鼻息を吐くと、突如仕事の手を早めた

「大人の階段の〜ぼる〜♪ふんふん」

「どうしたんだべ、司書さん.....」

「さぁ....都会の人の精神状態は複雑なんやで.....きっと....」

その頃ジェジュンは

「あっ このお弁当結構いけるじゃん〜 モグモグ」

敵方のお弁当をちゃっかり持ち帰っていた。

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by beckanbecka | 2015-05-30 10:28 | 妄想小説


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