暗道-Second- 4



「戻りました」

「ご苦労さん、どうだった先方......」

ジェジュンが出張から戻ってきた。
ユチョンは,上司としての顔で部下である彼を迎え入れた

「そんな事よりパクチーム長、お話が」

「何だ,何かトラブルでもあったのか?
 契約の為にうちが出した条件は悪い物ではなかったが....」

「違います」

ダンっ

ジェジュンがユチョンの机に拳を叩き付けた

「”別居”についてです」

「べ、別居!??チーム長とお前がか!?」

ザワザワと同じチームの男勢が彼女に詰め寄った。
彼女は勢いに押され,オロオロと囲まれた輪の中で戸惑っている。
...........やはり既に耳にしたのか。

はぁ、と彼は溜め息を吐いた。
キム・ジェジュン、俺の義理の弟はご存知の通り
同じ会社で,俺の元でしっかりと働いてくれている,優秀な部下なのだ。
数日出張にでていて、帰ったら話そうとは思っていたが....

きっと脚色つけまくりの話をジョリ子から聞いたのだろう

「人聞きが悪い,別居じゃない。
 仕事の関係で俺が出向になるから,その間単身赴任になるだけだ」

「つまりは姉貴は1人になるってことだろ」

「確かにそうだが、極力は家に戻ってくるつもりだ」

ダンッとまだ机に大きな音を立てた。

「チーム長,それでも夫かよ。
 結婚してまだ間もないのに、姉貴を連れて行くって考えはないのか!?
 もしかして、独身時代の悪い癖が恋しくなったのかよ」

ユチョンはジェジュンを静かに見上げた

「キム・ジェジュン
 そういった話は終業後にしろ。まずは出張の成果報告」

「..........すみません..」

ジェジュンは納得できない顔で,
渋々とユチョンに出張の報告をしはじめた。

「で!兄さん今こそ説明してもらおうじゃんか」

昼休みに、ジェジュンに半ば引っ張られる様にして
彼女とユチョンはこじんまりとした洋食屋へと連れて来られた
どうやらジェジュンと彼女の待ち合わせの行きつけらしい

「今日は可愛い彼女は一緒じゃないね」

「ええ、今日はちょっと所用で」

「可愛い彼女とよく来てるのか」

ニヤニヤとユチョンがせめてもの反撃を繰り出す

「う、うるさいな!今はそれどころじゃないだろ!」

2人の攻防戦はテニスのラリーの様で
どちらもが口撃を弱めずに相手のコートに玉を激しく打ち返す。
その様子を彼女は右に,左にと見ている事しか出来なかった。

「とにかく、俺はこいつを一緒に連れて行く気はない」

そのはっきりした口調に、彼女は少し寂しくなった。
私が一緒にいては迷惑なのかしら....寂しくて行かないでと思うのは私だけなの?
シュン,と俯いた姉を見て,ジェジュンはオロオロと気遣った

「おい!それが妻にいう言葉かよ」

「こいつにだって責任を持ってやってる仕事がある。
 それを俺の都合で止めさせてまで,彼女のキャリアを諦めて
 妻という立場を優先してくれ何て言えないし,俺は上司として反対だ。」

「チーム長......」

「たった1年弱だ。そんな事でお前は仕事を辞めるべきじゃない」

確かに,兄さんは夫である前に姉貴の上司だ。
ちゃんと姉貴の事を考えての決断ではある訳だ......

「心配するな、手は打ってある」

「...........ちっ、大人の男ってずるいよな。何でもかんでも万能にやってのけて」

フイッとジェジュンはそっぽを向いてしまった

「それよりジェジュン」

「....んだよ」

彼は部下としてではなく、弟の立場に戻っていた

「お前,彼女とはどこまで行った」

「ブーーーーっ!」

ジェジュンは飲んだ水を噴き出した
な!な!なんて事をこの真っ昼間から聞くんだよ,この兄さんは!
しかも料理長,耳ダンボにして厨房からでてきちゃったし!!

「どうなんだよ」

きりっとした上司然とした顔を見せたかと思ったら
もうニヤニヤとイタズラ好きのイケナイ男の顔になってら。
姉貴も一体どんだけこいつに泣かされてんだか!!!

「知らねーよ!っていうか、誰が教えるかよ」

「もう寝たのか」

って,俺の答えはガン無視かい!

「寝てたら、お前の人生終わりだぞ」

「は?」

俺は慌てて顔を上げると、
兄さんははこれまでに見た事がない程満面の笑顔で,俺を見ていた。
一体なんなんだ........この人は!


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by beckanbecka | 2015-07-22 15:45 | 妄想小説


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